表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第八章 とりあえず問題解決してみる
128/155

第百二十七話

「ぶっほ……」


 ありのままに状況説明をしよう。


 家が凍り付いていた。


 おっと……あまりにも驚きすぎて、我ながら意味の分からない説明になってしまった。


 つまりだな。

 ミーニャを求めて自宅に帰ってきたら、何だか知らないけど家が氷に包まれていた。


 うん、意味がわからない。

 わからないので――。


「んでこれ、何?」


 そう俺がその場に居たエリスに問いかけると、彼女は「ふん!」と一言挟んでから。


「リンが突然『うぅ……熱いです、鬼畜です』とか言って、とんでもない上級氷魔法を使ったの――あたしが氷の一部を打ち消しながら外まで出てきたけど、全部は無理ね」


「な、なるほど……」


 またあいつがやらかしたのか。

 というかこれ、俺が炬燵の温度マックスにして放置したせいじゃないよな。

 うん、きっと違うはずだ。


「ところで他の奴はどうした? なんでお前だけここに――」


「べ、別にあんたが帰ってくるのを待ってたわけじゃないんだからね!」


「……ところで他の奴はどうした?」


「なんか言いなさいよね! バーカ、バーカ!」


「ところで他の奴は――」


「あーもう! ミーニャとリゼット以外はマオのところにいったわよ!」


 という事は、あいつらとは入れ違いか。

 待てよ、じゃあミーニャたちはどこに行ったんだ?


 俺が疑問に思った事をそのまま口に出すと、エリスはどこかどや顔で答える。


「二人なら特別なマジックアイテムを探しに出かけたわ!」


「…………」


「なんか氷を消すみたいな――」


 途中からエリスの言葉が耳に入らなくなってきた俺は、頭を抑えながら思うのだった。


 まーた面倒くさくなってきた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ