第百二十四話
「第一回! ドキドキ炬燵会議なんだよ!」
「その言い方だと炬燵で会議してるみたいですね……」
「あんたがまともなツッコミ入れるって何だか新鮮ね……あ、でも別に褒めてないんだからね!」
「なぁ、私腹減ったぞ! なんか食わせろよな!」
ふむ、この状況――。
「見事にまとまりがないですね」
「この状況を見て俺と同じ感想を持てるお前が居るだけ、今日はまだ救われている気がするけどな」
さて、マオのところに行く前に炬燵を出す手伝いをする事が決定した俺だったが、そこで予期せぬ問題が発生した。
発生したからこその炬燵会議(笑)なのだ。
その問題とは炬燵を片付けた場所を忘れたこと。
とまぁそんなクソみたいな問題だけで、この会議を開いたわけではない――問題は二つあるのだ……というか、炬燵はたしか地下にしまったはずだ……うん、間違いない。
話を戻して二つめの問題、こちらがやや致命的だ。
かなり単純故に対処法が中々見当たらない。
そう……。
炬燵ちっさくね?
誰が言いだしたかはわからない。
しかし、誰かが言ったのだ。
行方不明の炬燵を見つけたとしても、膨れ上がったこの人数では奪い合いに発展するのではないか。
炬燵とはその性質上、座れる人数は四人。
対してここに居る人数は俺含めて六人。
「…………」
『あははは、ほ~らリン。お前は俺の膝の上に座るんだ~!』
『お兄さん、そこ触らないで……鬼畜です』
『ミーニャ! お前もこっちにおいで、そうすれば皆で炬燵に座れるよ~~!』
「……はっ!」
なんだ今のイメージは!?
何が起きた……まるで頭の中に勝手に映像が送られて来たような。
と、俺がそこまで考えたところで俺の視線は一人……否、一匹の狐と合う.
「…………」
「……ニヤリ」
っ!
こいつ、笑いやがった。
いつもは殆ど無表情な癖に笑いやがった――この表情、そしてさっきの唐突なイメージ。絶対に俺に何かしただろこいつ。
「リン、おま――」
「お兄さんが卑猥なことを考えて居ます……気をつけでください」
「相変わらず変態ね!」
「え、お兄ちゃんは変態じゃないよ?」
「かなり変態だぜ! だって私の事を裸にして縛ったりしたんだかんな!」
……はぁ。
「大変ですね、お兄様も」
「あぁ、ありがとう」
んほぉおおおおおおおおおおお!
バトルなフロントおもろぉおおおいhshshshshshshs
サボりそうですけど、サボらないように頑張ります。