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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第七章 とりあえずパシられてみる
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第百八話

あれから数日がたった。


「痛いです……引っ張らないでください……鬼畜です」


「ペシペシ、ペシペシ!」


「痛いです……叩かないでください……鬼畜です」


 俺はぼんやりと瞼を半開きにしながら、じゃれ合っている?リンとクーを見ている。別にロリ体型の二人を見てロリロリにふけっているわけではない。


 俺がこうして居るのはただ暇なだけだ。

 とある人物からの連絡を待って、ひたすらここ――自宅のリビングでグダグダしている。


「にしても……」


 と、俺は周囲を見渡す。


「ほら、あんたがどうしてもって言うなら、これ……分けてあげてもいいんだからね」


「くっ、悪魔の誘惑に屈してはお兄様に合わせる顔が」


「悪魔の誘惑って何よ! お菓子を分けてもいいって言ってるだけじゃない!」


 本当に騒がしくなったな。


 俺がこの世界に来たばかりの頃は、ミーニャと二人きりだったんだよな。

 あの頃が信じられないほど、今は騒がしい。


 静かなよりは騒がしい方が……というか、寂しくない方がいいかもしれない。しかし、ここまで来るとうるさい。


特にエリスとクーがドッタンばったんとうるさすぎる。

 もっとも、二人は物理的にうるさいのであって、物理的でなければリンが他の追従を許さぬナンバーワンかつオンリーワンっぷりだろうが。


 俺がそんなことを考えていたまさにその時。


「お兄ちゃん! お師匠さまから連絡あったんだよ!」


 と、ミーニャが俺を呼ぶ声が聞こえる。


「ん、今いく」


 俺は内心「ようやく来たか」と思いつつ、ゆっくり腰を上げる。

 

 マオからの連絡の要件は、十中八九次の仕事の件だろう。

 件のオーク騒動が終わってから、俺はしっかりと次の仕事が欲しいと希望を出していたのだ。


「さーて、今回はどんな仕事になる事やら」


 膨大な不安と、莫大な嫌な予感を抱えつつ、俺はミーニャの元まで歩いて行くのだった。


皆さまのおかげもあって、ホビージャパン様の第二回読者グランプリにて優勝できました、誠にあざっしゅ!

来年に書籍でるみたいなので、買ってくれるとさらに喜びます。

書籍化するシナリオも、こちらに上げているシナリオも、どちらも頑張りますので今後とも、よろしくお願いします。

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