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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第六章 とりあえず対話してみる
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第百一話

「大変だったね、お兄ちゃん!」


「あぁ、大変だったよ……お前がどっか行っていた間にこっちはすごい大変だったよ!」


「不貞腐れないでほしんだよ!」


「別に、不貞腐れてない」


 ただ単に全力で疲れているだけだ。


 現在、部屋の中に居るのは全裸の幼女とミーニャ、そして俺の三人。

 あのダメ狐はそうそうに退場した。


 別に俺が物理的に追いだしたわけではない、勝手に来て勝手に飽きて帰っていっただけだ。

 まぁ、この城こそがあいつの本来の家なので、帰るという表現はおかしいかもしれないが……とにかく帰っていったのだ。


 本当にあいつは何だったのか。

 俺の精神エネルギーを消費させる以外に、何もしていかなかった――結局この全裸幼女が何なのかすらわかっていない。


 だが後者についてならば、すぐにでも答えがわかるだろう。

 そのために俺は待っていたのだから……こいつを。


「で?」


「もう予想ついてるはずなんだよ、お兄ちゃんなら」


 まさか「で?」で伝わるとは――超以心伝心だった。


 それはそうと、確かにリンと話している間に、うすうす俺はこの全裸幼女の正体に気が付きつつあった。というか、ぶっちゃけ最初から気が付いていたが、「そんなばかな」と確証を持てなかっただけだ。


 しかし、ミーニャのこの言い様。


「まさか……こいつがさっきのオークなのか?」


 あの豚みたいな容姿をしていたオーク。

 それがこの幼女の正体なのか?


 半ば確信に近い疑問を投げかけると、返ってきた答えはやはり――。


「正解なんだよ!」


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