プロローグ
不定期更新ですが、おそらく五日にいっぺんくらいは確実あげます。場合によっては毎日更新するノリノリ期間もあるので、その辺はどうかご容赦を。
なお、この作品のテーマは短時間で軽く読めて面白いってのを目指してます。
ニートはクソだ、人間の最底辺だ。
そう教え込まれ、実際にそう信じていたのに、気がついてみれば自分がニートになっていた。
否、ニートになってしまった。
少なくとも俺は最初からニートだったわけではない。無論誰もがそうであろうが、俺の場合は少し事情が異なるのだ。
俺は誰もが知っている一流幼稚園に入り、高校へとエスカレーター進学するまで常に学年一位を取り続けてきた。
数多の栄えある賞を受賞し、一生を遊んで暮らせるような金も手に入れた。
そして俺はイケメンとまではいかないまでも、それなりの顔も持っている。
なのに全て消え失せた。生まれ持った身体と顔を除いて消え失せた。
いや、それも正確に言うのなら違う。
正確に言うのならこうだ。
全て置き去りにさせられた。
今でも忘れない。
あいつが俺に対して言い放った最初の一言を。
そう、彼女はこう言ったのだ。
「初めまして、お兄ちゃん! そしてようこそ、新しい世界へ!」




