第25話 究極生物の襲来Ⅱ
デーモン閣下
「年齢」
100057歳
「知能」
IQ400
「視力」
天体望遠鏡なみ
「筋肉」
どんな傷もたちどころに『再生』する
故に、無敵
「目的」
地球征服
「故郷」
地獄
「瞳」
世界線を越えても記憶を維持する魔眼『リーディング・シュタイナー』を兼ね備える
「拳」
あらゆる攻撃から身を守る『ATフィールド』を展開
メラゾーマ、マヒャドなど高等魔法を自在に操る
───時を同じくして、熊本県庁上空
「雷の呼吸 壱の型……」
「ヌッ?」
熊本県庁上空に突如迸った稲妻の一閃には流石のデーモン閣下も驚いた。
光速で稲光るかの者とはッ!?
呆気にとられたデーモン閣下は、約0.02秒間の精神統一の後、その指先から灼熱を放ったッ!
「メラゾーマッ」
捻ったッ!稲妻はデーモン閣下に肉薄した直後、『メラゾーマ』ッ!その豪炎の灼熱球を空中で思い切り身を捻って躱したッ!
「雷の呼吸 壱の型……」
次の瞬間、稲妻から放たれたアンカー付きのワイヤーがデーモン閣下の胸部を貫く!
稲妻はッ!そのワイヤー上を伝って、ガスを噴出ッ!
稲光りが猛突進したッ!あぁ!あぁッ!!───『立体機動装置』!
我々は、この対巨人用兵器を知っているッ!
『立体機動装置』を操る者ただ一人ッ!
その名は───ッ!
「霹靂一閃ッッッ!」
「は、速いッ!?」
『PERFECT HUMAN』ッ!中田敦彦が遂に復活したかッ!?
いや違うッ!この男、PERFECT HUMANは気絶してなお雷鳴となって熊本県庁上空を迸っていたッ!!
そして……霹靂一閃ッ!雷の一撃が今、デーモン閣下を貫かんと!稲妻と、光と化した一閃が迫っていたッ!
だ、だが───ッ!?
「く、くぅぅう~~~~」
「フン。……」
PERFECT HUMANの剣戟は、デーモン閣下との間隙僅かに届くか届かないかの境目で無情にも絶たれていたッ!
そしてデーモン閣下は、一時の冷や汗は嘘であるかのように、口元に邪悪な微笑をたたえていた!
「ンフフフ……フハハッハッハッ!『ATフィールド』ッ!中田敦彦……今、貴様の一撃を退けたのは、貴様と我輩との間に存在する『無限』だ!」
『ATフィールド』───ッ!
今、デーモン閣下はそう口にした!
デーモン閣下の眼前に突如として展開されたバリア状の境界線が、霹靂一閃をズバァァァと退けたのだッ!
それもunder labが秘密裏に開発したテクノロジーなのだろうかッ!?あるいは『悪魔』が元来兼ね備えた人知を超えた超パワーなのかッ!?
「では、死ねい!殺せい!中田敦h…」
「スタープラチナ・ザ・ワールド。───時は停止する。」
口元にたたえた邪悪な微笑は、一度、冷めあがった微笑へ変貌する!
『スタープラチナ・ザ・ワールド』ッッッ!!!
それはこの男PERFECT HUMANの持つ精神エネルギーの能力である!僅か数秒間時を停止させる絶対の能力ッ!
そう!いかに無敵のバリアーを築こうとも、時を止められては敵わないッ!
バリアーを展開する暇さえ、そこには存在しないのだからッ!!
静止
静寂
───音も呼吸も存在しないその世界で、小泉純一郎戦以来……PERFECT HUMAN(中田敦彦)は遂にその目を開けた。
目覚めたのだッ!遂に目覚めたッ!!僕らのPERFECT HUMANがここに復活した!
1秒経過(残り4秒)
目を開けた時、4人の人影が見えた。
3人の幻、そしてたった1人の『悪魔』だった───。
『殺意を捨てるのだ。あ奴の虚ろなる魂は殺意の真意では斬れぬ。』
「───小泉さん…」
『えー決して怖れないでください。あなたの剣には、この美しい日本国の、そして……この熊本県そのもの重さが、えー、乗っているので、あります。』
「───安倍さん…」
『中田さん、信じるのです。あなたが愛し、あなたを愛す沢山の人々の心を』
「───海未ちゃん…」
3秒経過(残り2秒)
いま戦う者、去って行った仲間達の想いは、この静止した世界でも……確かに『脈動』していた。
そんな想いをこの立体機動装置の超硬質ブレードに乗せ、両剣を『悪魔』に突きつける。
《二刀流》上位スキル・奥義───
「スターバースト……ストリームッ!!!」
4秒経過(残り1秒)
「オーラオラオラオラオラッッッ!!!」
斬り乱れるッ!
PERFECT HUMAN!脳の回路が焼ききれんばかりの超スピードでッ!ブレードをアドレナリンの限り振り尽くすッ!!
光も斬り裂く烈破の16連……いや、166連撃ッ!
5秒経過(残り0秒)
「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」
「ゴァァァァアアアア───ッ!!」
硬直から戻った『悪魔』が噴気を洩らし咆哮したッ!
両者雄叫びを上げ叫ぶ!
「ま、マズイッ!マズイぞォ~~再生がッ!吾輩の再生能力では追いつかなッ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」
そして、遂にッ!『スターバーストストリーム』最後の166連撃目がデーモン閣下の胸部を貫いた時ッ!
───その瞬間ッ!PERFECT HUMANは一瞬の”安堵”を禁じ得なかった。
やった!やり切った!……そんな、そんな束の間の一瞬が命運を分けたッ!
「ッ!」
その時、PERFECT HUMANは真にこの男が『悪魔』であることを思い出したッ!
掴んだッ!たった今貫かれた胸部、そして斬り刻まれた数々の生傷を忘れ───デーモン閣下はPERFECT HUMANの両腕を掴んでいたッ!
「フハハハッハッハ!甘ったれるなよ人間。吾輩は痛みを意に介さん……その差が命取りよッ!」
PERFECT HUMAN───直訳すると『完璧な人間』。
そうだッ!このPERFECT HUMAN!またしても相手が悪かった。
同じ人間であるなら絶対無敵のこの男も!『悪魔』にだけは手が出せないッッ!
『悪魔』にだけは、敵う筈が無かったッ!
「フン゛ッ!!」
急降下した───ッ!
熊本県庁上空約200m地点から一人の『人間』を道連れにッ!
重力以上のスピードで地表へ猛突撃したッ!!
───PERFECT HUMAN(中田敦彦)
再び敗北……『再起不能』
◇◇◇(麦下視点)
「お゛お゛お゛お゛おおおおッッ!!!」
「ああああああああああああああ!!!」
「ふんどりゃァァァァアア───!!!」
『駆ける駆ける!トップバッターは一番人気トウカイテイオー!譲らない!絶対王者トウカイテイオー!熾烈なトップ争いを制す制す!後一歩でトウカイテイオーに追いつけないッ!』
僕と穂乃果ちゃんは息が止まるまでとことん熊本県庁を疾走した。
しかし、DNAを改造された『ウマ娘』達にこの齢43がいかに立ち向かえようかッ!?
い、いまにでも……すぐ背後にトウカイテイオーが迫って来ているッ!
「うわあああ~~~あああ!!」
「おい!ところで穂乃果ちゃん!必死に走っているけど、分かっていないようだから言っておくぞ!穂乃果ちゃんは何も、僕らと一緒になって走らなくて(ラン!しなくて)も良いんだからな!」
「っフェ!なんて言ったの!?」
「だからッ!『デーモン閣下』の!『ウマ娘』達の目的は僕なんだ!穂乃果ちゃんはそこら辺の空き部屋に隠れていたりする方がよっぽど安全なんだッ!」
「そんなの分かってるぅぅう~~~ッ!」
「じゃあ何故ッ!?」
「きっと、穂乃果がッ!教えなくちゃイケないことがある!麦下さんに……ッ!こんな状況になっちゃったからこそッ!」
な、なんだと言うんだ!穂乃果ちゃん!
こんな絶体絶命の危機にまで付いて来て僕に教えなくっちゃあイケないことだって?
「そ、それは……ッ!ああ~~後ろっ!!」
「行けッ!ギャラドス!」
僕は咄嗟に懐からモンスターボールを取り出す。
さっき、逃げ出すついでに小泉純一郎の亡骸からくすねてきた……彼の形見のモンスターボールッ!
「そしてッ……行けッ!ミュウツー!」
これで少しは時間を稼げれば良い……んだけどな。
『あ───ッ!っと、ここでトウカイテイオーの眼前に伝説のポケモンが立ちはだかる!あ、ビワハヤヒデ!ビワハヤヒデに”ティラノサウルス”が喰らいつく!ビワハヤヒデ再起不能ッ!おおっと!?向こうではタイキシャトルが再起不能!”パキケファロサウルス”の頭突きかッ!?』
渾然一体!遂に入り乱れる熊本県庁ッ!
そこにはまさに世紀末を思わす天と地の戦いがあったッ!
「クッ……ミュウツーッ!ボクが負けるもんか!」
「トウカイテイオー!ここは一時、手を組むことにしましょう。」
「うん。そうだね……二人で、やろうっ!」
トウカイテイオー、そしてメジロマックイーンッ!
二人の『ウマ娘』にはッ!対抗心を越えた絆があった!
二人!ふたり!!───そう、フタリは…
「サイクロン!」
「ジョーカー!」
「「変身ッ!!!」」
二人は一人の『仮面ライダー』だったッ!
『ガイアメモリ』ッ!under labの作り出したそのアイテムは、地球に記憶された現象・事象を再現するプログラムが内包されており、それを挿した者はッ!地球の記憶に接続し『仮面ライダー』となるッ!
今!二人は『風』と『切り札』の記憶を使い、二人で一人の『仮面ライダーダブル』となったのだッ!!!
「ギャ、ギャラドス……これは強敵っ!───変身ッ!」
スペシャルウィークも3枚の『メダル』を取り出した!
「タカ!トラ!バッタ! タトバ!タトバ!タットッバ!!」
『コアメダル』もまたunder labaが科学と錬金術の粋を集結して生み出したアイテムである!
人工的に動物のエネルギーを封じた『コアメダル』の力で変身するスペシャルウィーク……その名は『仮面ライダーオーズ/OOO』ッ!
「トトロ?あなたトトロっていうのか?………それじゃあアタシも行くかっ!」
ゴールドシップは『仮面ライダー電王』になった!
「なああんだァァァアッ!?」
「ウ、『ウマ娘』がいつの間にかかいない!?」
「そ、そんかわり……僕らは……」
「私達……」
『仮面ライダークウガ前へ出た!クウガが全速前進だ!オグリキャップのクウガだッ!龍騎も負けてない!ナカヤマフェスタの変身した仮面ライダー龍騎だ!ここでハルウララ再起不能!仮面ライダーリバイスもティラノサウルスには敵わない!ハルウララ再起不能だッ!』
「『仮面ライダー』軍団に追われるぞおお~~~ォォオッ!!!」
だ、だが……最後の最後で光は見えているッ!
さっき、穂乃果ちゃんが存在を示唆した、僕らの『最後の切り札』ッ!
勝機はある……今、微かにだが見えている───ッ!!!
つづく・・・




