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「失礼、ここに錬金術士がいると聞いて」
「ほら、モミジさん!」
「この流れは」
「流石に」
「君だろうね、サリバ!」
「うぅ、はい。私です」
「そうか!君か!助かった!」
「へ?」
「君の薬?ポーション?は騎士の多くの命を救った!他のどの錬金術士のものより質が良く、助けられた!」
「あの〜、水を差すようで申し訳ないのですけど」
「ああ、自己紹介がまだだったな!」
「いえ、そうでは……」
「私の名は、サン・サイフォン!こう見えても騎士団長を務めている!」
「でしょうね、そうではなくて。副作用、大丈夫でしたか?あれは未完の薬です」




