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誰
「……治りが悪いな。炎症を抑えるのにいっぱいいっぱいだ。回復魔法が使える奴はもう居ないのか!?」
「その魔法使い達も魔力欠乏症になるまで働いてまう……」
「くそっ!このままだと死者が増えるぞ……」
最初の空砲から続けてもう一度空砲が聞こえてくる。
男は安堵する。良かった、低品質とは言え薬が次々来るのは無いのとはまるで違う。
「今度はどれだけある?30か?」
「125です!」
「嘘をつくな!西の老錬金術士ですら50なのに。どこからのだ?もしかして千年錬金術士様か?」
「いや、首都のサードス・ハートからだ」
「ん、そこには錬金術士は居ないだろう」
「なんでもいい!早く!」
「は、はい!」
急かされた女性看護師が瓶を1本ひった食って翔る。しかし、日々の過労で足がもつれてしまった
 




