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錬金術師サリバの終わりゆく話  作者: 新規四季
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メリー工房

改めて見渡す。四方八方本棚とビッシリ詰まった本たち。中にはもしかしら魔導書とかもあるかもしれない。

どの本も今の時代の本では無いことはひと目でわかるのに、劣化が全くしていないのはどうしてだろうか。


「……本自体に何か工夫があるのかな?」


錬金術士が作った本ならば可能かもしれないけれど、どこかから買ってきたのであれば保存状態がいいのには謎が残る。


部屋の奥には机があり、器具がいっぱいある。シリンダーを手に取って観察してみる。なんと、『メリー工房』の刻印がされている。


「わぁ、これだけでも家が買えちゃうんだけど……」


あまりにも高価な品物でビックリした。ビックリして落としそうになった。でもきっと落としてもビクともしないんだろうとは思う。


メリー工房とは、世界屈指のガラス加工技術を有した会社?メーカー?である。その実態はよく分かっておらず、個人が作っている説が濃厚であるが、露店などで偶に売られている。


メリー工房を調査しようとした別の国では、露店売りしている店主に詰め寄り怪我をさせたことがあり、その後、その国のメリー工房の品は全て砕け散ったと言う。

それ以降、誰も深入りすることはなくなり、今では新品でメリー工房の物を見ることは殆ど無くなった。


故にプレミア価格が付き値段は跳ね上がる一方だ。


そもそも、何故重宝させるのかと言えば、一重に品質の良さと、複雑な付加価値がそうさせる。ここにあるシリンダーを例に例えれば、まず割れない。そして、錬金術士が使っていたことを考えると、属性の付与や、特性の付与。さらに言えば作る調合品も大幅に品質の良い物にできると考えられる。


まだこれは1例に過ぎず、その他にも多種多様な効果があると思えば、ただのガラスと、メリー工房のガラスでは雲泥の差があると言える。


「この事言った方が良い……よね」

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