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冬桜の性能
「やっぱり馬鹿正直には置いてないよね」
「どうしよう」
「偽物の扉を守ってたなんて……」
「どう見てもフェイクだしね。でーも、うん。あるね、痕跡」
「どこにあるの?全く分からない」
「そりゃ、復元だよ。私の『崩壊』は1段階進化してる。崩れ落ちたものなら復元できる。それが情報でもね」
「な、なんなんだその能力は。無茶苦茶じゃないか!」
「これで?まだまだ弱い方だよ。さあ、他に扉のないこの部屋から、別の部屋に繋がってるんだけど、それが分からない」
「ダメじゃん」
「黙って。世界にアクセスする。ああ。敵が来る守ってね」
「うん。殴るね」
「あはは、その意気」




