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錬金術師サリバの終わりゆく話  作者: 新規四季
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初仕事

「何を作ってみるんだ?酒か?」


顎に手を立てて局長が言います。局長の楽しみはお酒なので、錬金術で作れないかと期待しています。

いつか余裕が出た時に作ってあげたいですね。


「そんなことに錬金術を使わせないように。それと、局長。仕事は?」

「はい、戻ります……」

「あはは。気を取り直して初めてのお仕事です!」


キッとメディさんが局長を睨み、手帳のスケジュールをこれみよがしに見せました。

きっと、ビッシリ書かれている仕事と、それに関する資料とか終わらせないといけない事が終わってないみたい。

とぼとぼとアトリエを出ていきました。



気を取り直して調合を始めたいと思います。

と言っても素材がないと始まりません。


「中和剤を……素材がないですね」

「ああ、しまった。もう何十年も使われてないんだから常備してあるわけ無いって気付くべきだったわ。ごめんなさい」


私の為に予め用意されていたりはしなかったみたいです。悲しい。しかし、ここで諦めては行けません。皆さん錬金術士は不慣れだったんです!……くぅ。


「い、いえ!謝らないでください!無ければ集めればいいんです!そう学んだんです」


そうです。錬金術士は素材を自分の目利きで集め、調合し、用途に合わせて納品したり、使ったりします。なので、錬金術士らしく集めましょう。


「へぇ、そうなのね。サリバって『フラスコ』を卒業したのよね?」

「はいそうです!あの最後の創成術師が設立したあの学園です!そうと決まれば早速行ってきますね!」


ワクワクしてきました。メディさんが卒業校について聞いてきましたが、そうだ、錬金術士として素材集めです!

薬草や、水が入りますよね!どこにありましたっけね、他にも花や果実、木材も入りますよね!ああ、楽しみです!


「あ、ちょっと!もう、仕方ない子ね」

「きっと楽しみで仕方なかったんだろう。学園で苦楽を経験しあの子の遊び場に戻ってきたのだから」

「そうかもしれませんね。で、仕事は?」

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