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水域の宝玉
「さぁ、案内してごらん。『水域の宝玉』の元に。これはある意味ではこの世界を救うことに繋がる」
「……この極悪人が。『水域の宝玉』はこの砂漠地帯の貴重な水源の1つになる調合品だぞ!」
「……過去のものでしょう?全ては崩れゆく。それに、ブロウの意見は聞いてない」
「案内しないと言ったら?」
「爆発がもう一度起きて下手をすればもっと人が死ぬね。私もそれは本望じゃない」
「クッ……着いてこい」
「1つ、言っておくね」
「……なんだ」
「私は王宮内を知ってる。だから罠に嵌めようとは思わないでね。君をぶっ飛ばしたくは無いし、時間稼ぎも意味は無いから」
「………」
「ふふふ、全て先手を取っちゃったかな?さぁ、行って。魔法が暴走する前にね」




