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五月雨えみ2
えみの強烈な個性からの挨拶に受け身になるしかなかったサリバはとりあえずアトリエに戻ってきた。
少し一息つこう。そう思ってまだガランとしているアトリエの一角にある台所でお湯を沸かした。
「ねぇ!」
「わぁあああああ!!!」
「わお、ビックリしたよ。どうしたの大きな声出してさ」
「び、ビックリしたのは私ですぅ……。誰もいないと思ったので」
「あっはは。そりゃ、ビックリするね!あ、そうだ!今後のことも知りたいし、何より錬金術師が、気になるんだけど。それよりも私、喫茶店がすきでさ!」
「ああ、この街にはとびきり大きい喫茶店がありますよ」
「そう、そこだよ!行こう!」




