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課題
「じゃあ、行けるじゃないですか」
「むっ、そ、そうだな……」
「どうして渋るんですか?」
「心配なのよ。サリバをこーんなに小さな頃からアップデートして無いのよ」
「豆粒じゃなんいですから……。もう、どうしたら認めてくれるんてんすか?」
「そ、そうだな……。アレをやってもらう。それが出来たら認めよう」
「アレとかソレとか要領を得ないですね」
「ええいっ、うるさいぞ!錬金術師らしくな、あるものを作ってもらう」
「勿体ぶりますね。今の私に怖いものは無いですよ」
「軟膏だ」
「軟膏というと薬ですね。どうしてまた」
「魔物の被害が多くなったと言っただろう。怪我人も当然増えていてな。薬が間に合ってないんだ」
「なるほど、そういう事ならお任せ下さい!」
「あー、行っちゃった……。でも局長?軟膏作っても魔物に勝てる訳じゃないのにどうして?」
「1人で行かせるわけないだろ。その中でも薬が作れる、所持できるとなれば同行人もサリバを守るだろ」
「過保護ねぇ」
「当たり前だ」
「ふふ、少し羨ましいです」
 




