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あの後
翌日、サリバ足取り軽く支部へ出社し、鬼が出迎えてくれた。
その鬼はサリバのよく知る人で、お姉ちゃんの様な人で、「アッ、ソウイエバ、ソザイキレテタンダッタナー、アレハ、アサイチシカトレナインダッケ」
そう言って、軍人顔負けの回れ右をし、来た道を1.5倍の速さで戻ろうとしたが、がっちりと肩を掴まれた。
ミシミシと音がする。
「おはよう、サリバ?」
「おはようございます……」
「不思議な話があってね、あっ、その話の問い合わせが多くね。何か知ってる?」
「何のことでしょうか……」




