一体何が起きてるの?
暫く錬金術を繰り返していたサリバ。
基本的なことのお浚いと、今後どんな依頼が来てもなるべく直ぐにこなせる様に基礎調合品を増やしていた。
紙類、布類、水類を主に作っていく。
夢中になるあまり、ぐ〜っとお腹の音がなるまでお昼になっていることに気が付かなかった。
「あらま、もうお昼だ。時間を忘れちゃう癖は治らないや。事務室に顔を出しに行こう」
アトリエを出て、少し歩き事務室へ向かう。
「おかしいな、誰ともすれ違わない。もう皆は外に食べに行ったのかな?」
事務室へ「失礼します!」と敬礼し、入るもここにも誰もいませんでした。あれれ、変だなと少し焦り始めました。
この部屋は人の気配のない静けさがあり、そのせいで外の喧騒が際立ちました。
窓際へ行き、外を見るとこの街の殆どの人がいるんじゃないかと思うほど人がごったがえしていました。
「な、なんでしょうか。お祭り?にしては活気じゃない様ですし……。とりあえず外に出てみましょう」
事務室をでて1回エントランスへ降ります。
受付の人も居ませんし、購買も無人になっていました。
外に出ると人だかりができていて状況が分かりません。
「い、一体何が起きてるの?」




