86話 新企画始動!?
『コラボ企画ですか?』
僕はマネージャーの葵さんにメッセージを送っていた。
僕の考えた挑戦したいこと、それはコラボだ。
今までに何度かコラボ企画はして来たが、Monster Liveのみんなか運営で決めたチームでしかコラボして来なかった。
自分から誘ったコラボは未だしたことがない。
コミュ障、口下手な僕でもしっかり話せるのはMonster Liveの話。
自分の話せる内容で初対面の人と話していけば、いずれは別の話でも落ち着いて話せるのではと考えたのだ。
まずは得意なことから初めて、徐々にできることを広げていく。
これが僕が新にチャレンジすることだ。
『なるほど、Monster Liveについて話す雑談コラボですか。
確かにそれなら狐狐さんでもちゃんと話せそうですね』
『はい、自分ができることからチャレンジしたいと思いまして...』
『いいと思います。
私もできるだけのことはサポートしますが、狐狐さんがしたいように進めていってください。
また詰まってしまった際にご相談ください』
『はい!ありがとうございます!』
葵さんとのメッセージのやりとりを終え、僕はMonster Live好きのVtuberさんを探し始めるのだった。
いろんな人の配信を見て来たが、Monster Liveについて語っている人は少なかった。
それもそうだろう。
自分のことではなく、自分と接点のない配信者の話をする人はなかなかいない。
僕は最終手段に出ることにした。
トイッターで募集をするのだ。
@九尾狐狐 Monster Live三期生
コラボ相手募集中です!
内容はMonster Liveについて一緒にお話ししてくれる方を探しています!
気になる方は個別メッセージください!
予定では四人くらいでお話ししたいです...
返信は遅くなる可能性があるので、気長にお待ちください!
震える手を抑えながら投稿した。
思い切ってやろうとしたはいいものの、いざやろうとすると緊張してしまう。
これで誰も来なかったらどうしよう。
自分のいるMonster Liveを自慢げに話す奴だと嫌な目を向けられたりしないだろうか。
そんな考えが頭を過ぎる。
だが、それは考えすぎだったようだ。
投稿して間もないのに、既に数件の個別メッセージが届いていた。
『狐狐さんとお話ししたいです!』
『初配信からファンになりました!』
それぞれメッセージにはMonster Liveがどのくらい好きかを自己アピールするような文が書かれていた。
中には始めたてのVtuberさんがいて、僕の影響で始めたとメッセージを書いてくれていた。
そこで僕は気付いてしまった。
人数オーバーしてしまった場合、どうやって断ればいいのか...
(どうしよう...)
僕はスマホを持ったまま固まってしまうのだった。
『断り方ですか...』
『はい...募集して人は来てくれたんですけど、予想以上に多くて...』
投稿から数日、凄まじい量の個別メッセージが届いていた。
僕はどう断れば良いか分からずにずっと悩み続けていた。
何度かメッセージを入れて送信する手前まで来たのだが、自分から募集しておいて断るとは何事かと思われるのが嫌で断れずにいた。
『そうですね...
逆に全員とコラボしてはどうでしょう』
『全員とですか?』
『新しいコーナーを作るんです。
狐狐さんとお話しすることができるVtuber参加型コラボ企画なんてどうでしょう』
『ラジオ番組みたいな感じですかね?』
『そんな感じです』
『狐狐さんがやっていけそうでしたら、公式から発表しますよ』
Monster Liveはライバーが継続的な企画をする際、公式から発表される。
今はルーさんの定期的な朗読会が行われていて、寝る前に聞くと心を落ち着かせて眠れると好評だ。
僕は少し悩んだが、チャレンジしようと心に決めた。
時には思い切りも大切だと思い返信を送る。
『やります!』
『分かりました、やるからには頑張りましょう!』
『はい!』
やりとりを終え、スマホの電源を切る。
真っ暗になった画面に不安そうな顔の僕が映った。
それもそのはず、今後は定期的にコラボをすることになるのだ。
思わず葵さんに『やっぱりやめます』と送りたくなってしまう。
既に胸が痛くなりそうなほどの緊張感に包まれる。
(でも、自分を変えたい...)
揺れる思いを抑え付けるようにスマホをベッドに置いた。
Monster Live公式から僕のコラボ企画が始まる事が告知された。
僕に個別メッセージを送ってくれたVtuberさん達をリスト化し、順番にコラボの日程を組んでくれた。
僕のトイッターはお祭り騒ぎになる。
それもそのはず、今まで誰とも関わろうとしなかった僕がこのような企画を始めたのだ。
みんな驚きを隠せないだろう。
そして僕のコラボ企画は少しだけ形を変えて始まることになった。
話す内容をMonster Liveだけに絞るのでは無く、コラボしてくれたVtuberさんのことを紹介する。
そういった企画が始まろうとしていた。
ちなみに名前は『狐狐のココ好きVtuber』に決まったらしい。
最初からコラボでは事故が起こる可能性もあるということで、第0回を配信することが決定した。
記念すべき第0回で一緒に配信してくれるのは...
「楽しみだね〜!」
「狐狐ちゃんの配信なんだから、あまりはしゃぎすぎないのよ」
「任せて...!」
既に繋いだ通話から三期生みんなの声が聞こえ、自然と心が落ち着いた。
配信の流れを今後コラボする人達にも知ってもらう、僕自身が進行できるかを実際に経験してみると言うことを目標にした時、気軽にできるのはやはり三期生のみんなだった。
「みんなありがとう...」
「狐狐ちゃんの晴れ舞台だよ?
私達以外に適任がいると思う!?」
「確かに、狐狐ちゃんを一番見て来たVtuberは私達でしょうね」
「間違いない」
みんなの声に勇気をもらいながら、配信開始ボタンにカーソルを合わせる。
「それじゃあ、配信始めるよ...!」
「うん、落ち着いてね」
「ミスしちゃっても私達でフォローするから!」
「安心して進行して」
「ありがとう...
じゃあ、配信スタート...!」
記念すべき第0回の配信が始まった。
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