表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
1章 コミュ障、Vtuberデビュー!?
8/158

7話 三期生全員集合

【コラボ】Monster Live三期生全員集合!質問箱読んでいくよ!【赤桶奈女々/鬼野鳴子/ガシャ=ド=クロ/九尾狐狐】配信待機中


トイッターで告知...した。

カメラの接続問題ないか...マイクは大丈夫か...

本番まで後五分、既に通話部屋で待機しているが再確認を入念にする。


「いや〜ついに始まっちゃうね〜」

「奈女々ちゃんはあまり暴走しないように」

「え?私?」

「うん、奈女々はすぐ暴れるから」

「それで...」


一瞬会話が途切れる。


「狐狐ちゃん?大丈夫?」

「うっ...だ、大丈夫...です...」

「大丈夫じゃなさそう」

「深呼吸すれば少しは落ち着けると思うわ」

「私が狐狐ちゃんを落ち着かせて見せる!

大丈夫よ狐狐ちゃぁん!!」

「それは逆効果よ...」

「もう始まる、なるようになる」

「が、頑張ります...」

「それじゃいっくよ!」


配信画面が切り替わり、僕達のアバターが映る画面になった。

配信が始まった瞬間、コメントが加速する。


「みんな〜!こんなめ〜!

赤桶奈女々だぞ!」

「なるこ〜ん!鬼野鳴子ですよ!」

「どうも、ガシャ=ド=クロです」

「こ、こここ...ここにちは...!

九尾狐狐です...!」

【なるこーん!】

【こんなめ〜!】

【こんなめ〜】

【ここにちは〜】

【どうも〜!】

【なるこーん】

【どもども】

【鶏いたな】

【ここにちわ】

【鶏は草】

【挨拶できてる!偉い!】

【コミュ障には挨拶だけでもハードル高いんやぞ】

「さぁ!三期生全員集合ですよ!」

「集まったわね〜」

「みんな初配信お疲れ様だったね〜」


オープニングトークで少し雑談をする。

数分話して鳴子が本題を切り出す。


「早速だけど、初配信の感想を言いましょう」

「はいはい!じゃあ私から!

正直緊張してたけど、見てくれてるみんなが優しくて楽しく終えられたかなって思う!

これからもよろしくね!」

【奈女々〜!】

【応援し続けるぞぉ!】

【あの暴れっぷりで緊張してたのか...】

「それじゃ私ね、私は先に奈女々ちゃんが配信してたの見てたから落ち着いて配信できたわ。

視聴者の方たちも面白くて、これから楽しい日々を送れそうと思ったわ」

【俺たちも幸せな日々を送れそうだ】

【鳴子ママ〜】

【もっとバブみ感じさせろ】

「次私...私はあんまり盛り上げたりするの苦手で、Vライバーになれるか不安だった。

でも、みんな私を受け入れてくれて嬉しかった。

ありがとう」

【ドクロちゃん愛してるぞ〜!】

【早速ガチ恋勢いる】

【愛されてんなぁ...】

【落ち着きのある女性は好きだぞ】


僕の番だ...と口を開こうとしたが、頭が靄がかかったように何もわからなくなってしまう。

数秒の間が果てしなく長く感じた。


「.........。」

【あ、ラストは...】

【頑張れコミュ障】

【感想デッキ考えて無かったか...】

「狐狐ちゃん、ゆっくりでいいわよ?

みんな初配信で知ってくれてるだろうからね」

【さすママ】

【三期生のママ枠】

【奈女々→変態、鳴子→ママ、ドクロ→クール、狐狐→ほぼ俺ら

ってことでおk?】

【大体あってる】


いざ話そうとするといつものように喉が締まる感覚が襲う。

でもここには焦らせる人はいない、みんな待ってくれている。

深呼吸をし、落ち着きを取り戻す間コメントは応援コメントで溢れていた。

用意していた感想のカンペが貼られた壁を見る。


「ふぅ...行きます...!」

「うん、頑張れ!」

「えと...ぼ、僕はコミュ障でメンタルも弱くて...

配信する前からすごく緊張して逃げたくなったんですけど、皆さんの温かいコメントで頑張ることが出来ました。

本当にありがとうございました...!」

【卒業?】

【配信三本目、しかもコラボで卒業マ?】

「卒業はしません...!」

【これから成長していくのを楽しみにしてるからな】

【狐狐ちゃんのコミュ障治ったら、俺らが育てたって自慢しよ】

「そうですね...治ったら自慢してください!」

「うんうん...私もうなんか泣きそうだわ...」

「え...な、なんでぇ!?」

「なんかね、狐狐ちゃんって応援したい存在なのよね」

「すごく分かる」

「そ、そうなんだ...」

「だから、最初の通話の時に大泣きしてた時を思い出して、もう成長してるのねって...」

【初通話でも号泣...】

【初通話、初配信で号泣するVtuber...】

【もっと泣いて】

「も、もう泣く予定はないです!...多分」

「泣いたら奈女々が舐め取ってあげるね!」

「はい、質問箱のコーナー」

「ドクロちゃんが急に進行に!?」


ワイワイとした雰囲気で配信が進む。

お互いが選んできた質問箱を画面に映しながら読み上げる。


「一つ目、『三期生の皆さん初配信お疲れ様です!

三期生の皆さん全員が揃った時に使えるタグなどはあるのでしょうか?

無ければ作っていただけると嬉しいかもです!

これからも応援します』とのことです」

「三期生のユニット名みたいな感じかな」

「頭文字取るのが無難かしら...?」

「どうなるの?」

「AOGK...?」

「センスゼロ」

「しょ、しょうがないじゃない...

私こういうの考えたことないの...」

「狐狐ちゃんは何か案ある?」

「あ...えっと...じゃあ皆さんから一文字ずつ取って、“赤鬼ド(あかおにどこ)?”とかかな...」

「赤鬼ド狐...なんか可愛い感じ?」

「私は良いと思うわよ?みんなの名前入ってるしね」

「私は好きかも」

「え...咄嗟に思い付いただけだよ...!」

「でも私は好きだな〜これ」

「じゃあコメントで聞いてみる?」

「みんなはこのタグどうかな?」

【♯赤鬼ド狐? いいと思う】

【♯赤鬼ド狐? 狐狐〜とか】

【↑狐狐ちゃん確定演出じゃん】

【♯赤鬼ド狐? 俺は使いたいかもしれない】


意外と好評らしい...


「どうやら決定したみたいね!」

「決定」

「本当にこのタグで良いんですか...?」

「良いよ!私も使いたい!」

「私も気に入ったわよ」

「あ、ありがとうございます...」

「それじゃあ、私達の共通タグは“♯赤鬼ド狐?”決定しました〜!」

「それじゃ、次の質問」


この後もお互いの持ってきた質問で盛り上がり、あっという間に一時間が経っていた。

いつのまにか僕の緊張も解け、三人に混ざって楽しく会話し、コメントでも【狐狐ちゃんが!】と盛り上がったのだった。


「今のが今日最後の質問でした〜!」

「楽しかった」

「ね〜!楽しかった!」

「はじめてのコラボだったけど、楽しかったわ」

「はい、楽しかったです」

「それじゃあみんな、締めの挨拶行くよ!」

「自分の挨拶するの?」

「確かに、じゃあ挨拶も共通の挨拶を考えた方がいいかもしれないわね!」

「とりあえず時間ギリギリまで配信しちゃったし、おつかれ三期でいいんじゃないかな?」

「お、おつかれ三期ですか...」

【絶妙にダサいの好き】

【おつかれ三期〜?】

【俺は好きw】

「コメントでも意外と好評みたいよ?」

「それじゃあせーのでいくよ!」

「え、え...おつかれ三期でいいんですか...?」

「せーのっ!!」

「「「「おつかれ三期〜」」」」


【コラボ】Monster Live三期生全員集合!質問箱読んでいくよ!【赤桶奈女々/鬼野鳴子/ガシャ=ド=クロ/九尾狐狐】配信終了

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ