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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
6章 コミュ障、新たな仲間!?
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58話 ゲーム練習①

どこにアイテムがあるのかが分からず、フィールドに降り立って各自バラバラになってアイテムを探す。

僕は目の前にある炎のような形をした青いアイテムを入手した。


「お、犬のソウルゲットしました」


「私はチーターのソウルです」


「私はナマケモノのソウルをゲットした!」


「私はサイのソウルですよ!」


【結構バランス良いな】

【俺このゲーム初見なんだけど、能力教えて欲しい】

【犬→索敵、チーター→移動速度上昇、ナマケモノ→自己回復、サイ→突進】

【↑ありがとう】


「俺まだ見つけてないんですけど!」


「こっちの建物にソウル見えましたよ」


僕は探索中に窓から見えたソウルの場所にピンを刺す。

ピンを刺すとチームメンバーの全員のマップに表示され、アイテムの場所や敵の場所を共有できる。

工作さんは真っ直ぐ僕のピンを刺した建物に向かう。


【狐狐ちゃんスキル使ってあげて!】

【索敵スキルは溜まったら使えば良いよ】


コメントをチラ見すると、スキルを使った方がいいと書かれていたので使うことにする。


「スキル使ってみます」


「犬のソウルは探索系でしたよね、これで近くにいたら戦うしかないですね...」


【相変わらずフラグ作るのも上手いな】

【作るのは3Dモデルだけにしておけばいいのに...】


スキルボタンを押すと、画面がモノクロになり自分を中心に波紋が広がるようなエフェクトが出る。

すると、画面に赤く敵の形がシルエットで浮かび上がった。

場所は...


「工作さん、その建物内に四人います...」


「え!?うっそ、いやほんとだ!!」


【知ってた】

【知ってた】

【知ってた】


一瞬で工作さんのライフが削れてダウン状態になる。

そのままダウン状態から確実にキルを取られてしまった。


「うわぁごめんなさい!」


「だ、大丈夫です...!探索遅れてすみません...」


「いえいえ...敵の確認して行けばよかったです...」


少しぎこちないやり取りをしている間に僕は別パーティーの一人と接敵する。

恋愛漫画のように曲がり角でバッタリと会ってしまった。


「て、敵です!」


「狐狐さんは、そこですね!援護行きますよ!」


僕は無我夢中でエイムを敵に合わせて動かして拾っていた銃を撃つ。

銃声が鳴り、相手のシールドが削れる音と僕のシールドが削れる音が重なる。

持っていた銃の弾薬が切れリロードのモーションに入ってしまう。

咄嗟にもう一つの武器に持ち替え、ありったけの銃弾を撃ち尽くす。


「おぉ!狐狐さんナイス〜!」


「た、倒せました...」


【普通にエイム良くね?】

【初心者にしてはちゃんと当てれるの凄い】

【流石ニコさんとやり合っただけの事はある】

【↑ゲームジャンル違うけどね、システム理解すれば伸びしろやばそう】


シールドは削られ、残りHP半分でどうにか撃ち勝った。

だが、複数の足音が近づいてくる。

ダウンした仲間を助けに来たのだろう。

足音の聞こえる方向から工作さんを倒したパーティーであることがわかった。


「多分四人来てます...!」


「狐狐さん回復するのです」


「私とレヴィちゃんで前線行くから任せて!」


「うん、任せて!」


「ま、任せました...!」


「私が最初に行きます」


きのこさんがチーターのスキルを使い、前線に出る。

障害物を利用し時間を稼ぐきのこさん、そこに吉良さんとレヴィさんが駆けつけた。


「突進いっくよ〜!!」


吉良さんがサイのスキルで相手パーティーに突っ込んでいく。

二人の相手を巻き込み、吹っ飛ばした。

相手は二人で吉良さんを撃ち始めるが、そのタイミングできのこさんとレヴィさんがその二人を打ち倒す。


「強い...!ナイスです!」


「ふふふ、任せるのです」


「どうですか?私の突進は!」


「すごく良かった!」


「はい、凄かったです...!」


【いや強w】

【そういえばキラリって別のFPSで高ランク帯じゃなかったっけ?】

【確かそう、じゃないとサイの突進スキルで二人も巻き込めない】


「あの...俺起こしてもらえないですかね...」


「あ、す、すみません」


【完全に忘れてたな】

【撃ち合い白熱したしな、忘れるよな()】

【復活可能時間もうなくなるぞw】


「私が走ります!」


きのこさんがスキルで高速移動し工作さんの倒された場所に向かう。

このゲームでは倒された場所に行き、復活させる人のHPを半分分け与える事で復活させることができる。

僕は回復を済ませて吉良さんが吹き飛ばした二人を倒しに向かう。


「狐狐さん探索よろしく!」


「はい、使います」


「私も倒しにいくよ」


僕はスキルを使用すると二人が少し離れた岩場に身を潜めていることが分かる。

きのこさんは工作さんを起こしてお互い回復し、僕と吉良さんとレヴィさんで距離を詰めていく。


「回復したら急いで向かいます」


「俺ももうすぐそちらに合流しますね」


「まぁまぁ、私達に任せなさい」


「うん、私達は最強だから!」


「ぼ、僕も頑張ります...」


【頑張れ狐狐ちゃん!!】

【キラリいたら負ける気しないけどなw】

【レヴィちゃんも言うて強くね?】

【レヴィちゃんの配信も見てるけどエイムマジいいぞ】


岩場に到着すると、足音を聞いていたのか敵が同時に顔を出す。

僕が咄嗟に武器を構える前に吉良さんが一人をスキルで吹き飛ばした。

僕は残った一人をレヴィさんと二人で撃つ。

数的優位の状態で相手はどうすることもできず、僕たちは撃ち勝ち残った一人も吉良さんが遠距離武器で倒した。


「な、ナイスです...!」


【いや強すぎて草】

【キラリが強いのは知ってたけど、即座に連携できるレヴィちゃんも狐狐ちゃんもうめぇ...】

【何でこんなに突進当てれるの...】


「いや強すぎませんか?皆さん...」


「ね?任せなさいよ!」


「私も活躍したよ!」


「私あんまり活躍してないのです...」


「俺を起こしてくれたじゃないですか!」


「仲間なんですから起こすのは当たり前です」


【きのこさんかっけぇ】

【惚れる】

【んで残ってるパーティー10切ってるんだが】

【まあランク戦じゃないしな】


「さあ、次の敵探すよ!」


吉良さんがそう言ってマップにピンを刺す。

僕達五人はマップのピンを目指して移動を開始した。

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