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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
4章 コミュ障、イベントに参加する!?
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39話 イベント前日

このイベントは午前中は3Dモデルでのライブが行われ、午後からライバーと話せるトークイベントが開催される。

ちなみに無料配信はライブ三曲目までだ。

僕達は今ステージ裏に来ている。


「ここで皆さんの動きをモデルに反映させます」


天井には無数のカメラがあり、壁にもカメラが設置されていた。

ここで人が動くとリアルタイムでモデルも動く。

凄まじい技術が詰め込まれた部屋だった。


「あそこのモニターに会場の様子が映されます。

実際に今カメラをつけると...スタッフさんが映ってますね、こんな感じに映されます」


「会場に向かってファンサとかしても良いんですか?」


「はい、是非お願いします」


「パンちゃん抜かりないねー」


「当たり前じゃない!モデルの私は可愛いんだから!」


「僕はリアルのパンちゃんも可愛いと思うけどな」


「お世辞はいらないわ、私は中身で勝負するのよ」


「努力家だねー」


「イオだって頑張ってるのだ!」


「うん、イオちゃん頑張り屋だからね」


「ま、まぁ...パンちゃんには負けるかも...だけど...」


パンちゃんは自分の容姿が嫌いなのだそうだ。

僕的には全然気にならないが周りが美人すぎると、少し浮いてしまうように見えるらしい。

そう悩んでいるところ、Vtuberに出会い中身で勝負しようと日々努力している。

という話をリンさんから聞いた。


「ライブをするのは3D化した方だけになりますので、三期生のみなさんは午前中は準備時間としていてください」


そう、午前中のライブイベントは3Dモデルでのライブな為、まだ3D化していない三期生は待機になるのだ。

それでも僕は今まで参加できなかったイベントに参加できる気持ちで舞い上がっていた。


「今は午前中のライブ会場の設置ですが、昼休憩中にトークイベント会場に変わります。

皆さんは話し声が混ざらないように個室に入ってもらい、ファンの皆さんとお話ししてもらいます」


「個室に行くときは飲み物を用意すると良いですよ」


「一時間話しっぱなしだからね...」


「ルドラさんとレミさんは何を用意してるの?」


「私は水だな」


「私も水だよ、あとちょっとした休憩時間に舐めれるくらいの小さいのど飴かな」


「ありがとう、今日帰るときに買うね!」


「うん、良いアドバイスになったかな」


その後も経験者の一期生、二期生の先輩にアドバイスをもらいながら、明日に備えて準備するものをメモして行く。

会場の大きさ、推し達の真剣な会話、初のイベントで僕は雰囲気に呑まれるばかりだった。




打ち合わせはお昼休憩を挟み、午後も細かな確認を行なっていた。

先輩達がモデルの動作確認で動いているときは思わず声を出してしまった...

画面の向こうで見ていた推しが今目の前にいる。

オタク冥利に尽きる時間を送らせてもらった。


「それでは皆さん、明日はよろしくお願いします」


緑子さんの挨拶で打ち合わせが終了した。

先輩達やマネージャーは明日に備えてすぐに帰宅し必要なものの確認をするらしい。

僕達も会場を後にし先輩達のアドバイスを参考に必要なものを買いに行った。




「明日は楽しもうね!」


「そうね、無理に気を張っても失敗しそうだわ...」


「私も緊張してる」


「大丈夫、狐狐ちゃんを見てよ」


打ち合わせが終わり、既に日は傾いている。

いろいろ買い揃えた僕達は歩いて成美ちゃんの家を目指していた。


「狐狐ちゃん...?」


明日は遂にイベントだ...

アナウンスを引き受けたものの、リハーサルでアナウンスしたときは自分の声が会場に響き渡ってびっくりしてしまった。

噛まなくなるまでに何度も練習させてもらった...


「ほら、すっごい緊張してるでしょ?」


「自分以上に緊張してる人見ると落ち着くの何でかしらね」


でも練習でできても本番でできなかったら...

トークイベントで何も話せなかったらココ友が減っちゃうんじゃないか...

でも逆にここで頑張ったらファンも増えるかな...

ぼ、僕のファン...いるのかな...


「狐狐ちゃん!」


「ひゃいっ!?」


恵ちゃんに肩を掴まれる。

気付くと三人に顔を覗き込まれていた。

身長差もあり少しびっくりしてしまう。

でも三人とも優しく微笑んでくれた。


「やっぱり緊張する?」


「そ、そりゃぁ...」


「でもその緊張も楽しまなくちゃ!

せっかくここまで来たんだしね!」


「で、でも...失敗したら...」


「失敗してもいいじゃない、失敗も楽しむのよ」


「そ、そうだね...!」


「いつもの私達なら大丈夫...!」


みんなの励ましに緊張が薄れて行く。

そうだ、僕は一人じゃない。

そう考えるとなんでもできる気がしてきた。


「さあ、みんな、明日は遂に初のイベントよ。

精一杯楽しみましょうね」


「うん...!」


「もちろん!」


「楽しむ...!」


僕達はお互いに笑い合い、明日のイベントの成功を祈るのだった。

家に帰り着いた僕達は持って行くものを各々のカバンに入れ、トイッターで告知をする。

その後は晩御飯やお風呂を済ませて布団に入るのだった。




@九尾狐狐 Monster Live三期生

遂に明日はイベント当日...!

会場に来れる人は慌てずに来てください!

抽選外れてしまった人は是非配信で楽しんでくださいね!

♯Monster Live

♯Monster talk Live




その日は緊張がほぐれたこともあり、気持ちよく眠ることができた。

明日は頑張って最高の一日にしよう...!

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― 新着の感想 ―
[一言] 会場の大きさ、推し達の真剣な会話、初のイベントで僕は雰囲気に飲まれるばかりだった。 上記を誤字報告しました。意図したものでなければ修正をお願い致します。 使い分けとしては「飲む」は口から摂取…
[一言] 新しい章をありがとう
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