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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
4章 コミュ障、イベントに参加する!?
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26話 夏休みの予定が決まりました

『こんにちは。

いきなりなのですが、夏休みは何か予定がありますか?』


学校から帰るとスマホにマネージャーから連絡が入っていた。

お母さんに確認すると夏休みの予定は今の所入っていない。


『こんにちは。

今の所、夏休みの予定は無いです』


『了解しました。

夏休みの時期にMonster Liveでトークイベントがあるので、もし良ければ現地の方にご招待しようと思い連絡した次第です』


『住んでいる地域的に結構移動費掛かるのでご遠慮させていただきます...』


結構な田舎に住んでいることを言い訳に、都会に行かないように話を進めようとする。

しかし、移動費は運営が払うとのこと...


『狐狐さんはご存知と思いますが、トークイベントは今年も開催する予定です。

現地まで来ていただかなくてもカメラを繋いでイベントは行えますが、三期生の皆さんがオフコラボを希望しているんですよね』


『オフコラボですか...』


『はい、特に奈女々さんがワクワクしています』


『想像できます...』


『もちろん強制ではありませんし、期間もまだありますのでゆっくり考えておいてください』


『了解しました』


そう返信してスマホを閉じる。

ちょうど良くお母さんのご飯に呼ぶ声が一階から聞こえた。




「思い切って行っちゃえば?」


「話せる気しないんだよね...」


ご飯を食べながらお母さんにトークイベントのことを話す。


「都会に一人で行けば自信もつくんじゃない?」


「無理無理無理...何も分からないし...」


「思い切りも時には必要だよ」


そう言うとお母さんはハッと何かを思いついたような顔をする。


「じゃあ、お母さんからの課題を出しましょう」


「課題...?」


「そう、歩が立派になれるように課題を出します。

まず一つ目、トークイベントは実際に現地へ行ってもらいます!」


「え、本当に言ってる...?」


「移動費も出してくれるんでしょ?

じゃあ、頑張って行っちゃお!」


「う...わかった...頑張って行く...」


「うん、頑張れ!そして二つ目、Monster Liveの先輩や同期の人とオフでも話せるようになること!」


「難しい...」


「配信では話せてるんだから大丈夫よ」


「う...分かった...頑張る...!」


「うん、その意気よ」


僕は自分を変えるべく、思い切って行動を起こすことにした。

初めての都会、しかも一人で飛行機などの予約を取ることになり既に緊張感に包まれる。




『え!狐狐ちゃん来るの!?』


僕がトークイベントで会場に行くと連絡すると、同期のみんなからメッセージがとんで来る。


『飛行機とか大丈夫かしら?』


『何かあれば手伝う』


『ありがとう、でも一人で頑張ってみる』


『頑張って!』


『オフコラボ楽しみね!

私の家で良ければ泊まって行っていいわよ』


鳴子ちゃんがそう提案する。

聞くと鳴子ちゃんがVtuberなのは両親も知っており、いろいろサポートしてくれているらしい。

オフコラボをする時は自分の部屋を使いたいと既に話していたそうだ。


『ずるい!私も泊まる!』


『いいわよ、親にも伝えておくわね』


『私もいい?』


『もちろんよ』


『じゃあ、ホテルの予約は取らなくていいのかな?』


『うん、取らなくていいわよ』


『じゃあイベントの前後はオフコラボだね!』


『もしかしたらちゃんと話せないかもしれないけどオフでもよろしくね』


『大丈夫、みんなオフでははじめましてだから』


『そうだね...じゃあもう少し先だけど楽しみにしてるね!』


そう伝えてチャットアプリを閉じる。

その代わりと言わんばかりに、飛行機の予約画面を開く。

初めて見る画面ばかりで予約に一時間以上掛かるのだった。




今日の学校が終わり、僕は自室で過去の動画を見返していた。

Monster Liveリアルイベント、トークイベントの動画である。

フルバージョンは公式の会員にならないと見れないが、もちろん僕は会員なので見ることができる。

会員費はお母さんの手伝いをすることでお小遣いをもらって支払っていた。


(やっぱりいいなぁ...)


僕は一度も会場に行けたことがないのでずっと憧れていた。

まあ、実際に行けたとしても推しを前にコミュ障が話をできるとは思えないが...

それにしても、まさか自分がトークイベントをする側になるとは思わなかった。


一期生、二期生のトークを見る。

みんな話の間やコメントなど聞いているだけで話が上手いと思うほどトーク力があった。

僕できるのかな、なんて思いつつもイメージトレーニングをする。


(そういえば三期生グッズは初になるのか)


このイベントはMonster Liveグッズを買った際に付いてくる抽選券で抽選された人が参加できるものだ。

僕もグッズを買うので抽選券を持っているが、未だに当たったことがない。

今回のイベントで三期生のグッズが初登場することになり、二頭身キャラになった三期生のキーホルダー、全身のミニアクリルスタンドが販売される。

この情報はまだ公開されておらず、公式がトイッターで告知すれば配信などで話してもいいとマネージャーから伝えられた。

もちろん三期生のグッズも全部買うつもりである。


(みんなの個性が出てて良いグッズだなぁ...)


キーホルダーの完成品の画像をもらっており、画像を見ながらそう思った。

奈女々ちゃんは被った桶で片目を隠し、お化けのポーズで長い舌を見せている。

鳴子ちゃんは髪を耳に掛けるようなポーズで微笑み、ドクロちゃんは女の子座りでジト目をしている可愛い感じになっていた。

ちなみに僕は九本ある尻尾の一本を足を通して体の前で抱き、不安げな表情をしているキーホルダーとなった。

自分ではあるが九尾狐狐のグッズも買って、三期生で並べる予定である。


イベントへの不安もあるが、はじめて会場に行けることが楽しみで仕方なかった。


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― 新着の感想 ―
[一言] あのキーホルダーも欲しい!!
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