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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
2章 コミュ障、推しと並ぶ!?
19/158

18話 鳴子さんとコラボ!

三連休毎日コラボ最終日、トイッターでもMonster Live三期生コラボは話題に上がり、一期生二期生から「次は私達と!」と話が来た。

この三連休が明けたら、来週の休みは先輩達とのコラボになりそうだ。


最終日の今日、僕と鳴子さんとのコラボではパズルを解いてダンジョンを進むゲームをすることになった。

鳴子さんはパズル系が得意で良く配信でもパズルゲームをしているので、おそらくグダグダになることはないだろう。

シャベルの通話部屋に僕と鳴子さんが集まる。


「狐狐ちゃんこんばんは」

「はい、こんばんはです」

「今日は楽しみましょうね!」

「はい!」

「そうそう、私にも敬語禁止よ?」

「敬語禁止...ですか...」

「そうよ、奈女々ちゃんだけタメ口だと寂しいわよ」

「そ、そうですね...」

「だから私にも敬語は使わないでほしいの!」

「わ、分かり...分かった...!」

「うん、その方が私も嬉しいわ」

「な、なんか失礼なこと言ったらごめんね...」

「狐狐ちゃんは大丈夫よ」


配信十分前、配信の準備も完了し時間を待っている時、唐突に通話部屋の入室音が鳴る。


「え!?」

「どうも」

「ドクロちゃんももうすぐ配信だけど大丈夫なの?」

「言いたいことある」

「何かしら?」

「狐狐ちゃん、私にも敬語禁止、それだけ」

「えっあ、うん、分かった...!」

「じゃあ、頑張って」

「ドクロちゃんも頑張るのよ!」

「ド、ドクロちゃん頑張って...!」

「うん、頑張る」


そういうとドクロちゃんは自分の通話部屋に戻っていった。

みんなにもっと仲良くなりたい、そう言われたように感じた、まずは三期生のみんなとの距離を近付けよう。


「な、鳴子ちゃん...!」

「な、何かしら狐狐ちゃん」

「配信、楽しもうね!」

「もちろんよ!」


配信開始時間になり鳴子ちゃんが配信を開始する。


【コラボ】謎を解いてお宝を目指せ!妖怪二人の遺跡探索【鬼野鳴子/九尾狐狐】配信開始


@九尾狐狐 Monster Live三期生

三期生コラボ最終日!

今日は鳴子ちゃんとトレジャーハントだ!

♯狐狐ライブ


「みんなごきげんよう!鬼野鳴子よ!」

「ここにちは!九尾狐狐です!」

【ごきげんよう!】

【ここにちは!】

【狐狐ちゃんいつもより元気?】

【狐狐ちゃんなんか楽しそう】

【↑そりゃ大好きな三期生と三日間配信してるんやぞ】

【↑それは元気にもなるな】

「この三日間の配信も最後ね、みんな楽しむわよ!」

「楽しむぞ〜!」

【狐狐ちゃん!?】

【すっごい楽しそうw】

「操作は事前に確認しておいたから早速ゲームを始めるわよ!」


チュートリアルステージを進めながら、ゲームの簡単な説明をして最初のダンジョンに挑む。

薄暗い遺跡の中に様々な暗号が隠されており、二人で情報を集めていく。

所々で雑談を挟みながらアイテムを集めていった。


「狐狐ちゃんこっちに来てみて!」

「何かあった?」

「ほらここ」

「あ、パスワード...記号入れる場所か」

「狐狐ちゃんに解いてもらおうかしら」

「よし、任された!」

【狐狐ちゃんシンキングタイム】

【敬語じゃない狐狐ちゃんやっぱりいいな...】


コメントを横目に暗号を整理する。

手に入れたヒントを元に暗号を当てはめ、宝箱を開けるパスワードが分かるはず。

当てはめていくとパズルのピースが埋まっていくような閃く感覚になり、答えが浮かんだ。


「分かった!」

「お、結構早いわね」

「最初だから簡単だったかな」

「やるわね...!次のパスワードは私が解こうかしら」

「じゃあ任せようかな!」


その後も雑談と謎解きを楽しみながら配信は進んでいった。

階層が進むにつれて謎解きが難しくなり、後半は二人で知恵を出し合って解いて行く。

一つ目のダンジョンの最深部に到達し、鉄格子の奥に光り輝く宝箱が見えた。

だが配信終了時間まであとわずか...


「狐狐ちゃん...!絶対にお宝を手に入れるわよ!」

「うん!」

「片っ端からアイテムを集めるわ」

「分かった、もう分かる謎は全部解いちゃうね」

「お願いね!」

【爆速謎解きw】

【宝箱見えた途端に頭の回転速くなるの草】

【マジで速いんだけどw】

【狐狐ちゃん視点も見たいな】

「アイテムはもう無いみたい」

「簡単な謎解きで手に入るアイテムもこれで全部」

「最後の謎を解くわよ!」

「うん、解こう!」

【間に合うか...?】

【多分ギリギリ】

【もう既に惜しい所まで来てない?】

【もしやこの二人謎解き系強いのでは】


ヒント、暗号ある情報全てを駆使して最後の謎を解く。

鳴子ちゃんと話し合って考えをまとめ、遂に答えを導き出すことができた。

パスワードを入力すると鉄格子が地面に埋まっていき、宝箱にたどり着く。


「「やったぁ!!」」

【おめでとう!】

【おめでとう】

【億万長者だ!】

【すげぇw】

【二人とも閃き凄かった】

「配信で一つのダンジョンをクリアできるとは思わなかったわ...」

「そうだね...すっごく疲れた...」

「でも楽しかったわね!」

「うん、楽しかった!」


エンディングトークも程々に、配信を終了する。


【コラボ】謎を解いてお宝を目指せ!妖怪二人の遺跡探索【鬼野鳴子/九尾狐狐】配信終了


@九尾狐狐 Monster Live三期生

三連休お疲れ様でした!

楽しい三日間をありがとう!

♯狐狐ライブ




配信が終わると通話部屋に三期生みんなが集まる。

みんな少し疲れてはいるものの、声がとてもいきいきとしていた。


「みんなお疲れ〜!」

「お疲れ様」

「みんなお疲れ様」

「お疲れ様!」

「狐狐ちゃん、みんなに敬語なしで話せるようになったんじゃない?」

「うん、少し話せるようになったと思う」

「そうね、今日の配信でもいっぱいお話しできたわ!」

「いいな...」

「そっか、ドクロちゃんはまだ敬語の狐狐ちゃんとしかコラボしてないんだ」

「そう...」

「ご、ごめんね...」

「大丈夫、またコラボして」

「うん...!」


僕の三連休は忙しく、楽しい時間で幕を閉じた。

もっともっと仲良くなりたいと思いながら、明日に備えて眠る。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一つの話が短く、わかりやすい。 すぐ読める [気になる点] ちょっと短すぎる気がする [一言] 頑張れー!
[一言] 「狐狐ちゃん、みんなに敬語なしで話せるようになったんじゃ無い?」 上記の文章に誤字はありませんが、違和感を感じます。 補助形容詞なので「無い」と漢字で書くのも間違いではないのですが、平仮名で…
[一言] いつも面白い読書を提供してくれてありがとう
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