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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
2章 コミュ障、推しと並ぶ!?
18/158

17話 奈女々さんとコラボ!

「今日は私とだね!」

「はい、よろしくお願いします...!」

「楽しんでいこう!」


今日は奈女々さんとコラボだ、配信は奈女々さんのチャンネルから配信する。

プレイするゲームは二人でお店を経営してお金を稼ぐというもので、目標金額を決めて働く。

注文を受けて料理を作りお客の元へ届ける、今回は二人モードを配信する予定だ。


【コラボ】狐狐ちゃんと二人で経営する料理店!【赤桶奈女々/九尾狐狐】配信中


@九尾狐狐 Monster Live三期生

今日は奈女々さんとお店を経営します!

ご来店お待ちしています!

♯狐狐ライブ


「みんな〜、こんなめ〜!」

「皆さんここにちは」

【こんなめ〜!】

【こんなめ!】

【ここにちは】

【三期生コラボだ!】

【待ってた】

【お店の住所教えて】

「やっと狐狐ちゃんとコラボできたぞみんなぁ!」

「ちょっ!?」

【うおぉおおおおお!!!】

【待ってたぞぉ!!】

【狐狐ちゃん困惑するぞこれ】

【うおぉおおお!】

【うおおおおお】


勢いに押され、頭にはてなマークが大量に浮かぶ。

すると、奈女々さんが嬉しそうに話し出した。


「実はね、ずっと配信で言ってたんだ。

狐狐ちゃんとコラボしたいって!」

「そ、そうなんですね...」

「驚かせてごめんね、嬉しくって...」

「い、いえ...少しびっくりしただけです。

それにコラボは僕も嬉しいです」

「狐狐ちゃんがデレた!?」

「え、僕ツンツンしてました...?」

「ツンツンというより、あんまり人に懐かない雰囲気があるかな〜...手負いの獣...?」

「手負いの獣...?」

「本当に心を許した人にしか懐かない感じ?」

「そ、そんな感じなの...僕って...」

「そうだね〜、でもそこが可愛いのよね!!」

「可愛い...?」

「うん可愛い」

「あ...ありがと...」

【は?てぇてぇか?】

【てぇてぇ】

【これがてぇてぇか】

【狐狐ちゃん嬉しそうにしてる】

「はい!狐狐ちゃんがデレたところでゲームやって行くよ!」

「デレてません...!」


奈女々さんに色々言われ、顔が赤くなっているのを感じながらゲームが始まる。

キャラメイキングでは事前に奈女々さんが作成したキャラを使わせてもらう。

お互いのモデルに似たキャラになっていて一目で分かるクオリティだった、そのキャラを操作して早速ステージ1から始める。


このゲームは注文を受け、材料を準備して調理、料理が完成すれば正しい客の元へ届ける、これを繰り返す。

簡単に言うと忙しいゲームなのである。


「狐狐ちゃんオムライス一丁!」

「う、承りました!」

「狐狐ちゃん三番テーブルコーヒーゼリー急いで!」

「ちょっちょ...」

「三名様ご来店!」

「奈女々さん待ってください!?」


どんどん店内に増えていくお客さんの数、画面上部にオーダーが溜まっていく。

ステージ1なのが唯一の救いで、作る料理の手順が少ないし種類も少ない。

オムライスはフライパンにご飯を入れ、もう一つのフライパンに卵を入れる。

コーヒーゼリーは冷蔵庫から出して生クリームを乗せるだけだ。

それにしても凄まじい数である...


【お客さん溢れてて草】

【厨房狐狐ちゃん一人じゃんw】

【狐狐ちゃんめっちゃ駆け回ってる】

【ステージ1あるあるだな...】

【確かチュートリアルだから、客が来て欲しい時に入り口行けば来るんだっけ?人数制限なしで...w】

【奈女々ちゃんが無限に呼んだからなw】

「狐狐ちゃんごめん...これ呼んだら呼んだだけお客さん来るみたい...」

「......」

「こ、狐狐ちゃん...?」

「ごめん、集中してます...!」

「おぉ...狐狐ちゃん集中モードだ...」


増えるオーダーに負けず嫌いの血が騒ぎ、絶対に全部提供してやると言う気持ちで溢れた。

実は前世で似たようなゲームがある。

その要領で出来るだけロスの無いように立ち回り、料理を奈女々さんに渡す。

時間制限の短いオーダーから済ましていった。


「運ぶのは奈女々さんに任せました」

「おっけー任された!」

【すっげぇw】

【なぜ初見でこれ追いつける】

【これ初見ってマ?】

【狐狐ちゃんもしかしてゲーム上手いんじゃね?】

【昨日のドクロちゃんとのホラゲコラボでも上手かったし...】

【これMonster Liveのゲーム大会参加したら優勝するんじゃない?】

【↑ニコさんといい勝負しそう...】


必死に作っているうちにラストのオーダーの料理が完成し配り終わった。

最後のお客さんが帰り、画面にはチュートリアルをクリアする?というボタンが表示される。

一気に集中力が切れて体の力が抜けた。


「疲れた...」

「狐狐ちゃん凄い...!」

「なんか全部作ってみせるって気持ちになってしまいました...」

「狐狐ちゃんいれば最終ステージまでクリアできそうだね!」

【奈女々も働け】

【客を呼ぶだけ呼んで料理を作らない女】

【というか狐狐ちゃんの集中モード初めてみた】

【↑集中する時声低くなるのええな】

「あ、そういえば狐狐ちゃんはなんで敬語なの?」

「えっと...なんか癖です...」

「私はタメ口でいいよ!」

「さ、流石に急には無理です」

「じゃあ私で練習しよ!三期生のみんなももっと気軽に話してほしいと思うよ?」

「そうですかね...」

「ほら、私で練習して!」

「えっと...奈女々...ちゃん?」

「可愛いぃいい!!!もっと!」

「ひっ...えと...今日はコラボしてくれて、ありがと...」

「待って、狐狐ちゃんのタメ口めっちゃ可愛くない?」

【分かる】

【分かる】

【すっごくいい】

【なんか一気に距離縮まったように感じるわ】

【狐狐ちゃん頑張ってずっとタメ口で話して】

「コメントでもタメ口がいいんだって、無理しないでもいいけど頑張ってみよ!」

「わかりました...あ、わ...分かった...!」

「うん、良い!それじゃステージ進めていこ〜!」

「おー!」


奈女々さん...奈女々ちゃんの胸を借りるつもりで頑張ってタメ口で話してみる。

どうしてもタメ口で話そうとすると距離感を間違えそうで怖いのだ、でも奈女々ちゃんの言葉で頑張ってみようと思えた。


その後も敬語を使わない練習をしつつ、ステージを進める。

奈女々ちゃんと一緒に料理を作ったりしたけど、ずっと料理を焦がしてしまうので結局料理は僕が担当することになった。

何度かゲームオーバーを繰り返し、配信終了時間までに全クリすることはできなかった。


「いやぁ、難しかったね!」

「難しかった...」

「狐狐ちゃんとの距離も一気に近付けた気がするし今日はここまで!」

「う...なんかごめん...」

「大丈夫!これからもっと仲良くなろうね!」

「うん...!」

「それじゃあみんなおつなめ〜!」

「おつなめ〜」

【おつなめ〜】

【おつなめ〜!】

【狐狐ちゃんもおつなめ言ってる】

【おつなめ〜】

【明日も頑張って〜!】


【コラボ】狐狐ちゃんと二人で経営する料理店!【赤桶奈女々/九尾狐狐】配信終了


@九尾狐狐 Monster Live三期生

今日も見てくれた人はありがとうございました!

明日は最終日、鳴子さんとコラボするぞ!

♯狐狐ライブ

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― 新着の感想 ―
[一言] 可愛いが過ぎる。本当にタメ口ご馳s……ありがとうございました。
[一言] 楽しい!、待ち続けます!
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