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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
10章 コミュ障、戦場に行く!?
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126話 MG杯決戦戦③

「いけるぞいけるぞ!」


セカンドマップも大詰め、お互いがマッチポイントとなり延長戦に突入していた。

ラウンド数13:12、次取ればセカンドマップを取得できる。


最初はリードされていたが、つばロバの2人が相手の動きに慣れたのか撃ち合いでかなり勝ち越していた。

小豆さんのスモークやニコさんのエリアコントロールも更に熟練度が増し、相手に自由な動きをさせない。


次取ればラウンド取得という場面、意識しなくても手が震えてしまう。

一度マウスから手を離しみんなと練習した日々を思い出しながら深呼吸する。

大丈夫だ、頑張れる...そう言い聞かせ震えを抑えた。


「B2!」


小豆さんの報告で緊張感が一気に高まる。

僕はラッシュされないように索敵矢をサイト内に放つ。

だが索敵矢は一瞬で破壊され、引こうとした小豆さんが撃ち抜かれる。


更に中央に設置したニコさんの罠が反応する。

対応しようと顔を出したニコさんがダメージを与えるが倒されてしまった。

中央のエリアが取られたことで、僕達が確保できているエリアがかなり減ってしまう。


「B設置してるな」


「一回集まろう、中央から来るかもしれないから注意ね」


「りょ、了解...!」


僕はBの高台から降りてつばロバの2人と合流する。

サイトへ向かう通路にスモークが炊かれリテイクがかなり難しくなる。


「狐狐ちゃんの使い魔で情報取って行くしかないか...」


「分かった、使うよ」


「おう!」


「使い魔と一緒に行って倒せたら倒すわ」


「使い魔出来るだけ高く飛ばす感じで」


「了解!」


僕は使い魔で情報を取ろうとスモークを抜けてサイトを見る。

使い魔は浮遊する音でバレるのでスモークを抜けた瞬間に撃たれてしまう。

だが、使い魔を撃つ時にエイムがずれた敵をローバーさんが倒し、別方向にいる敵を椿さんが倒す。


どうにかサイトへ入ることができたが、状況が不利なことに変わりはない。

僕も援護に行こうとした瞬間、後ろから撃ち抜かれてしまった。


「中央から抜けてきてる!」


「了解、囲まれたか」


その後1人倒せたが爆弾解除することができず、また同点に戻ってしまった。

次のラウンド、もう一度先に取得したい。


リードしていた方が心にも余裕ができ、大胆なプレイをすることもできる。

逆に相手がマッチポイントになると負けられない状況に追い詰められ、プレイに緊張が表れてしまう。


「大丈夫よ、大丈夫」


「さぁ楽しくなってきたな〜!」


「お前は怖いもの知らずだなほんと...」


「こういう場面は楽しんでなんぼでしょ!」


「そうですね、大会決勝でこの延長戦。

最高のステージだと思いますよ」


「だね!楽しんでたら案外勝っちゃったり?」


「狐狐さん、息できていますか?」


「う、うん...!」


痛いほど締め付けられるような心臓に手を当て、なんとか落ち着かせる。

それでも痛みは消えないが、呼吸が楽になった気がした。


「ここ頑張ろうか!」


「おうよ」


再度アタッカーサイドでラウンドが始まる。

いろんな定点を試していたが、全て即座に破壊されてしまう。

おそらく定点がバレているか矢の軌道を見て刺さる場所を理解して壊しているのだろう。

それなら索敵矢は索敵する目的以外で使うしかない。


「索敵矢すぐ壊されてエントリーのタイミングもバレるので、索敵矢を囮に使おうと思う」


「スキルベイトか!了解!」


「じゃあエントリーするタイミング合わせるぞ」


「うん、僕も合わせるね」


スキルベイト、スキルを餌にすることを言う。

索敵矢を撃ちその矢に視線を移した敵を倒すみたいな感じだ。

索敵矢を壊せば倒される、逆に索敵矢を無視すると情報がバレる。

通用するか分からないが、索敵矢の索敵が機能しない今この作戦しかない。


「よし行くぞ...!」


サイトの入り口にスモークが炊かれた。

その前まで5人で進み、タイミングを合わせる。

僕はあえて壊しやすい場所に索敵矢を刺す。

それと同時にみんなでエントリーし、見えた敵を倒して行く。


人数状況5:2、完璧なエントリーだ。

そう思った瞬間、キルログが一気に流れ画面に特殊演出が表示される。


『英雄』


相手のスーパープレイで一気にチームが殲滅されてしまった。

相手のエイム力が覚醒していたのか、全員ヘッドショットで倒される。


「これはしゃーなすぎるぅ!!」


「もうこれずるでしょ!」


「相手ゾーン入ってるんじゃないかな...」


「全弾ヘッショはチートだろぉ...」


「試合壊されましたね...」


「マダ負けてないよ、次取ろ!」


「そうよそうよ!」


一瞬落ちた雰囲気が立ち直る。

誰も諦めてはいない、僕も諦めるわけにはいかない。

不思議と胸の痛みが無くなり、手の震えも止まっていた。




「ごめ〜ん!!80カット!」


残ったのは僕1人、人数状況1:4。

1人は80ダメージ与えているらしいが、この人数差を覆すのは難しい。

取られたら負ける、だと言うのに僕は何故か緊張を感じなかった。

教えてもらったヘッドライン、クリアリングを実践しながら爆弾が設置されたサイトへ向かう。


みんなが僕の視点を見ている中、敵が顔を覗かせた。

反射的に敵の動きにエイムを合わせる。

僕の撃った弾は相手の頭に吸い込まれた。

もう1人が顔を出してくる、その敵に驚きながらも自然とエイムが頭に吸い込まれた。


「えぇ!?」


「おい相手プロだぞぉ!?」


「ナイスナイス!」


みんなが褒めてくれるが、奇跡もそこまでだった。

サイトに入った瞬間、倒されセカンドマップもチーム流れ星が取得した。


「ごめんなさい...!」


「ドンマイドンマイよ!」


「これは相手が覚醒しちゃってたな〜」


「次のマップ取れれば良いんだから、頑張っちゃおう!」


「そうよそうよ!次取ってその次も取って更に取ったら優勝よ!」


「急に頭が悪くなっていませんか...?」


「でも実際そうだよ!」


「うん...次、取ろう...!」


僕達が勝つにはこれから3マップを連続で勝たなくてはいけない。

圧倒的に不利な状況、もう1マップも落とせない...

少し休憩を挟み、第3マップが始まる。

読んでいただきありがとうございます!

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[一言] これは相当厳しいなあ
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