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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
10章 コミュ障、戦場に行く!?
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119話 MG杯下トーナメント二回戦①

下トーナメント一回戦を勝ち進んだ僕達は上トーナメント二回戦で敗れたチームのどちらかと対戦する。

上トーナメントはキラリさんのいるチーム『流れ星』と別のチーム『パスタスパゲッティ』の2チームが勝利し、他2チームが下トーナメントへ落ちて来た。


今日は下トーナメントを後1試合行い、勝ち残る4チームを決める。

僕達のチームは『チームモンブラン』と戦う。

今は準備時間として10分のインターバルが設けられ、ここからのみんなと話している。


「流れ星やっぱりつえぇ...」


「パスタスパゲッティも強かったな...」


「次当たるチームモンブランに2:0だしな」


「チームモンブランってどんなチームなの?」


小豆さんがそう問いかけると、椿さんがちょっと悪い声で答えた。


「リーダーがマロンって奴で、あいつはめんどくさいぞ〜...w」


「あいつメンタルバケモンだからな...

何やっても折れないw」


「対人戦でメンタルが強いのはかなり厄介ですね」


「マジで追い詰めても最高のパフォーマンス見せてくるんよ、こっちが折れそうになるわ」


「この前暴言厨相手にも実力で黙らせてたもんね...」


僕は事前に軽く見た配信で印象に残っているシーンを頭に思い浮かべた。

何故か僕は話すとみんなが静かになり、気まずさを感じてしまう。


「......狐狐ちゃんどこまで把握してんの」


「か、軽く切り抜き見たくらいだよ...?」


「狐狐さん、そこまで調べなくても大丈夫ですよ?」


「な、なんか、少しは知っておいた方が良いかな〜......って...思って...」


「よし、狐狐ちゃんにスパチャ投げるからサプリとか体に良いやつ買ってくれ」


「いや待って待って待って、流石にそれは申し訳なさすぎる」


「狐狐ちゃんをMG杯に招待したの俺だし、ありがとう代って事で!」


「僕が出たかったから参加しただけだから、大丈夫!自分で買うよ!」


特に作戦会議など無く、試合開始の時間となった。

運営からのチャットが届き、専用のカスタムマッチ部屋に入る。


「ミンナここ勝とうね!」


「当たり前だ!勝つぞ!」


「流れ星を倒すまで負けられないね!」


各自自分を鼓舞して試合に挑む。

相手は上トーナメントで一度勝利したチームだ、少しでも気を抜けば負けるだろう。

最初のマップが選択され画面が切り替わった。




マップはやはり天界をピックする。

索敵矢のレパートリーが豊富なマップで1マップを取得する作戦だ。

使用キャラも前回と同じ、使い慣れた構成で挑む。


お互いのキャラ選択が終わりマップにスポーンする。

僕達は防衛スタート、アタッカーサイドが有利と言われるマップなのでできるだけラウンドを取得して折り返しを迎えたい。

数十秒の準備時間が終わり、ファーストラウンドが始まった。


「A足音!」


小豆さんの声が響き、同じAサイトにいた僕は索敵矢を構えた。

だが、次の瞬間中央のBサイトにスモークが炊かれ相手がなだれ込む。


「B一回取られます」


「おっけおっけ、リテイクで行こう」


「狐狐ちゃん索敵矢残しててね」


「了解!」


小豆さんと僕はAで聞こえた足音を警戒する。

足音的にAサイトに来た敵は1人だろう。

爆弾設置音がBサイトから聞こえる。


「1人やった!」


「小豆さんナイス!」


Aサイトから裏を取りに来た敵を小豆さんが撃ち倒す。

これで残り4人がBにいることが分かった。

ここで索敵矢を打っても良いが、解除するときにサイト外から顔を出されると厄介なのでどうせ打つならサイト外の索敵をしたい。


「索敵矢は角待ち警戒で使うね」


「了解、スモーク消えたらBサイト取り返そう」


椿さんが作戦を簡単に伝える。

爆弾の音が気持ちを焦らせ、自然と動きが早足になってしまう。

だが、今はみんながいてくれるという安心感が湧いてくる。


「スモーク消えます、3、2、1...」


ニコさんがスモークの秒数をカウントしていたらしく、予想通りスモークが消えBサイトが見えるようになった。

僕以外の4人でサイトに入り、クリアリングする。


「全員引いてるかも」


「索敵矢入れる!」


僕はBサイトの外に索敵矢を打つ。

リテイク用に勉強した索敵矢、角待ちを索敵するので相手の居場所がかなり分かる。


「B外2!あと2人はもっと引いてるかも!」


「ナイス索敵、解除入ってていいよ」


みんなにカバーされながら僕は解除し始める。

あえてスモークを炊かずに顔を出した敵をみんなが倒す作戦だ。

相手は爆弾設置場所が分かっているのでスモークを炊くと抜かれてしまうかもしれない。


「角待ちやった!あと1人は奥の角!」


椿さんがB外に行き、角で待っていた敵を倒す。

人数差も出てきて有利な状況、解除もハーフを超えた。

その瞬間、相手のダメージフィールドのスキルが爆弾のところに降ってくる。


「大丈夫よ、解除ハーフ行ってるし5:3なんだから」


「裏は警戒してるから、ダメージフィールド消えたら狐狐ちゃん解除し切っていいよ」


B外で敵を待つ椿さん、裏を見てくれてる小豆さん。

サイトで僕を守るようにB外を見ているニコさんとローバーさん。

完璧な布陣で解除を再開する。


「ごめんやられた!」


椿さんを倒したまま解除中の僕を撃とうと顔を出すが、手厚いカバーをもらっている僕を打ち倒すことはできなかった。

ニコさんとローバーさんのエイムの暴力で止めにきた敵が2人に倒される。

そのまま解除が成功し、ファーストラウンドを取ることができた。


「ナイス〜!」


「つよすぎ!」


「索敵矢マジナイス!」


「椿さんもナイスキル!」


「全弾ヘッドショット入りましたね」


「ナンデそんなつよいの〜!」


「俺らは強いんやから〜!」


作戦が刺さり、雰囲気最高のまま次のラウンドへと進んだ。

このままラウンドを取り、最初のマップを取得したい。

プレッシャーに少しお腹の痛みを覚えながら、深呼吸をして自分を落ち着かせた。

読んでいただきありがとうございます!

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[一言] 情報を詰め込みすぎて心配だなあ
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