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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
2章 コミュ障、推しと並ぶ!?
12/158

11話 推しとのコラボで何も起こらない訳もなく

【コラボ】Monster Live配信リレー!三組目!【ラゴン・ルドラ/リン/九尾狐狐】配信中


待機画面から配信画面に切り替える。

爆速になるコメント、僕の緊張は限界を迎えていた。


「皆の者、パープルドラゴン騎士団団長のラゴン・ルドラだ」

「キリンのリンだよー」

「あっ、き...九尾こ、狐狐です...!」

「コメントでもいっぱい来てるけど、狐狐ちゃん大丈夫ー?」


画面の端に流れるコメントを見る。


【♯狐狐生きろ 頑張れ〜!】

【♯狐狐生きろ

あの狐狐ちゃんが最推しと並んでる...!】

【狐狐ちゃんがんばえ〜】

【狐狐ちゃんルドラさんの方を見ないようにしてる?w】

【↑マジだw】

【そりゃ直視できんやろ】

「狐狐、大丈夫か?」

「ハワァ...」

【草】

【知ってた】

【コミュ障+推しがいる相乗効果】

【マジで生きろ狐狐ちゃん】

【語彙力が死んでるw】

「見ての通り狐狐ちゃんはルドラさんが大好きなんですよねー」

「あ、ちょっまっ...」

「リ、リンよ...そういうことは...」

「もうみんな知ってる事だからいいでしょー?」

【初配信から知ってた】

【俺も知ってた】

【奇遇だな、俺も知ってる】

【知 っ て た 】

「うぅ...」

「さて、じゃあ今日の企画説明するよー」

「この流れでか!?」


相変わらずなマイペースで進行をするリンさん、僕をイジったと思ったらすぐに本題に入る。

ルドラさんは慣れているのかオホンと咳払いをして気持ちを切り替えていた。

でも、僕はルドラさんが隣に並んでいる状況が未だに信じられず、挙動不審になり九尾狐狐のモデルもそれに合わせてワナワナと動く。


「...について語ろうと思うよー。

ところで狐狐ちゃん大丈夫?」

「え...あっはい...」

【挙動不審】

【限界オタクおって草】

【団長もちょっと照れてるんじゃないこれ】

【洗練されたオタクムーブ】

「早速Vtuberについて語っていこうー」

「では、やはりVtuberを語るなら狐狐じゃないか?」

「ぼ、僕ですか...!?」

「ああ、あんな初配信を見せられては...な」

「あれは凄かったねー、Monster Live全員の配信しっかり見てないと言えないよ」

「あれは、その...緊張で、あと配信とか初めてだったので、必死で...」

「分かるよー、緊張するもんね」

「リン、お前の初配信は緊張とは無縁なものだったじゃないか」

「んー、そうだっけ?」


二人が話をする中、何を話したらいいかと壁に貼ったカンペを端から端まで目を通す。

その間もコメントではVtuber語りが聞きたいのか、催促するコメントが流れ始めた。


「それで、狐狐ちゃんはVtuberってどう思ってる?」

「Vtuber...えっと...」

「なんか言いにくかったりしたら、私達Monster Liveの語りでもいいよー」

「えっと、語っても大丈夫ですか...?」

「大丈夫!」

「みんなも待っているようだぞ」

【あく】

【オタク君さぁ...】

【ほら、言ってやんな!】

【聞きたい】

【まだ?】

【ここ切り抜きポイント】

「で、では語らせていただきます...」

「いえーい」

「うむ...少々緊張するな...」

「まず一期生の皆さんなんですけど、Monster Liveの大きな土台を作った凄い方達だと思うんです。どうしてかっていうと、Vtuberという存在が世に現れて盛り上がってきた中生まれたのがMonster Liveで、その一期生というプレッシャーや期待が掛かる中、上げられたハードルを簡単に超えていったと思うんですよね。

異世界というコンセプトもあり、皆さんの配信にお邪魔するときは、まるで世界を実際に渡っているような感覚がします。

一期生の先輩達が作り上げた世界にはいつも元気をもらっています。

そしてその一期生の後に生まれた二期生の先輩達は、一期生を見てきた視聴者の方達からものすごく期待されていたと思います。

ですが二期生は二期生の世界があり、一期生の世界とはまた違った雰囲気で本当に動物園に来たような楽しさを感じました。

一人一人の個性が輝いていて見ているお客さん達と一緒にショーを作り上げていると僕は勝手に思っています...

ですが視聴者の皆さんが楽しんでくれているからこそMonster Liveも盛り上がり、たくさんの応援があったからこそ、僕達三期生が誕生したと思います。

三期生のみんなもすごく優しく接してくれるし、面白いし一緒にいて楽しいです。

正直こんな僕がMonster Live三期生で良いのかなと思う時もありましたけど、コメントやトイッターで応援してもらって嬉しくなりました。

本当にMonster Liveに入って良かったと思います、皆さんのことが本当に大好きです、ありがとうございます」


僕は俯きながら思い浮かんだ文をそのまま話していく。

ふと気付いた時には言い終えて一息ついた時だった。

やばい、またやってしまった...

コミュ障のくせに話したがりで、話し始めると周りが見えなくなる前世からの癖、話している間は楽しいのに言い終えるとやってしまったと後悔の感情に包まれる。

僕はまるで説教を待つ子供のようにシュン...としてしまう。


「......」

「......」

「......すみません」

【放送事故?】

【音量途切れたかな?】

【オタク君さぁ...】

【Monster Liveガチ勢がMonster Liveにいる...】

【推しを推し続けて推しに並んだやつはやっぱ違うわw】

【相変わらず噛まないなこのオタク狐】

「すっごーい...」

「なんというか...凄いな」

【二人にも語彙力低下が伝染しとるw】

【語彙力消失は感染力高いからな】

【実際お前らも推しと並んだらこうなるやろ?】

【俺はまず話せない】

【多分声かけられたらタヒぬ自信ある】

【スクショ撮る】

「狐狐ちゃんのMonster Live愛は凄いねー」

「いや...ほんと...すみません...」

「謝らなくていいよー、嬉しい」

「そうだな、私達のいるMonster Liveを応援してくれていた視聴者の一人が今この場に立てているのだ、胸を張っていいと思うぞ」

「ハィ...アリガトウゴザイマス...」

【声w】

【どうしたボイチェン切れたか?】

【ASMR聞く俺みたいになってる】

【↑草】

「いやー、やっぱり狐狐ちゃんの早口はクセになるね」

「えっ...」

「狐狐は普段の配信でもあまり饒舌に話さないだろ?

だからたまにならこういった曝け出すような語りも良いのではないか?」

「た...たまになら...」

【つまりいつもは嫌と】

【オタク君に大ダメージ!】

【実際ずっとあのマシンガントークは疲れそう】

【↑多分狐狐ちゃんも疲れて共倒れするで】

【狐狐ちゃんめんどくさいオタクムーブしとるw】

「な、わ、私はまた何かしてしまったのか?

すまない狐狐...」

「い、いえ...大丈夫です...すみません...」


その後もMonster Liveの話で盛り上がった。

語りたい部分の話題の時にまた話しすぎないようにとグッと堪えるのが大変だった...

何はともあれ、無事に?配信を終了する時間となる。


「それじゃあ皆さんさよーならー」

「皆の者、またな。

次は鬼野鳴子の配信だから最後まで見届けるんだぞ」

「おつここです...鳴子さんのURLは概要欄に載せているのでそこからどうぞ」


【コラボ】Monster Live配信リレー!三組目!【ラゴン・ルドラ/リン/九尾狐狐】配信終了

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[一言] 【洗礼されたオタクムーブ】 上記を誤字報告しました。意図したものでなければ修正をお願い致します。
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