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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
2章 コミュ障、推しと並ぶ!?
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10話 待ってる時間が一番怖い

コラボ当日、トイッターではMonster Liveのリレー配信の話で大盛り上がりだった。

Monster Live公式アカウントにて、分けられた三人が並んだ四枚のイラストが配信順に並べられ告知される。

ファンの人達が組み合わせに興奮する中、とあるタグが生まれていた。


【♯狐狐生きろ 

最推しとのコラボおめでとう!】

【♯狐狐生きろ

タグで分かるよな、死ぬなよ】

【♯狐狐生きろ

ランダムで決まったとか言ってるけど、ここは絶対仕込んでるぞ】

【♯狐狐生きろ

運営分かってんねぇ!!】

【♯狐狐生きろ

これマジで死ぬんとちゃう?】


そう、僕とルドラさんがコラボする事で僕の最推しがルドラさんだと知っている人がこのタグを作ったのだ。

すでにこのタグで真っ赤な顔をした僕がルドラさんの横に座っているイラストや僕の口から魂が抜けるイラストが投稿されている。


(が、頑張ろう...!)


机には水にティッシュにいつものカンペメモ、ルドラさんとリンさんの情報もメモ済みである。

すでに二人は通話部屋にいる、僕達の出番は三番目なのに...

とりあえず通話部屋に入っておこう。


「お、狐狐ちゃん来たー」

「やぁ、前の組の配信を見る予定だ」

「は、はい、こんばんは...」

「緊張しているか?」

「はい...」

「大丈夫だ、私達がしっかりフォローする」

「そうだよー、気軽に楽しもー」

「あ、ありがとうございます...」


先輩達の声にドキドキしながら、一組目の配信を付ける。

配信はみんな三期生のチャンネルで行われるらしく、僕は事故らないよう既に準備は済ませてある。

順番は一組目がニコ・ウラナ、ルー、ドクロ。

二組目がソラ、イオ、奈女々。

三組目が僕達、ラゴン・ルドラ、リン、僕。

アンカーがレミ、パン、鳴子の順である。


一組目の待機場にはすでに一万を超える視聴者が集まっていた。

コメントも毎秒流れる勢いで、まだ配信を開始していないというのに盛り上がっている。

その盛り上がりを見て、より緊張感が高まった。

ルドラさんとリンさんがは少しの雑談をしながら、配信開始時間を待っていた、そして時間は過ぎ配信が始まる。


「皆さんお疲れ様です!Monster Live一期生のニコ・ウラナです!」

「みんないい子にしてたかい?

Monster Live二期生のルーだぞ」

「どうも、Monster Live三期生、ガシャ=ド=クロです」


待機画面が三人の並ぶ画面に切り替わり、お馴染みの挨拶が聞こえる。

それを合図にコメントが凄まじい速度で流れていく。


「皆さん、ついに始まりましたね!

Monster Live全員参加のコラボ企画!」

「久しぶりのコラボだから、私は少し緊張しているよ」

「私もです...」

「では緊張をほぐすために、ちょっとお話しましょうか!

みんなは今回のコラボで気になる組とかありますか?」


ニコが先輩らしくトークを進めていく。

話は気になる組になり、コメントも気になる組についてのコメントが増える。


「私はイオと奈女々ちゃんの絡みが怖いな...

イオは押しに弱いから、奈女々ちゃんの勢いに飲まれそうだ」

「私は、狐狐ちゃんが心配」

「私も狐狐さんが心配ですね...

あの初配信は印象的でしたし、その後のコラボでもかなり緊張していたので」

【♯狐狐生きろってタグが生まれたしな...】

【推しを語りたいためにVtuberになったら、その推しに並んだオタクいるってマ?】

【↑改めて考えるとすごいよな】

【狐狐...骨は拾うからな...】

【ポンコツ団長とコミュ障狐...】

【↑リンさんの立ち回り次第じゃ事故になるぞ...】

【リンさんならきっとまとめられるはずだ...】

「あはは...やっぱりコメントでも狐狐さんを心配する人が多いみたいですね」


空気も柔らかくなり、ニコさんが企画について発表する。

今回のメインテーマは三期生と仲良くなろう。

トークメインの配信をお願いしますとだけ伝えられ、企画は自分達で考えるらしい。

考えた企画で問題ないかマネージャーに確認するのだが、今回はリンさんが全て考えてくれた。

僕達三組目の企画はVtuberについて語ろう、となっている。


一組目は相談を企画にしたようだ。

これからのことや今悩んでいることを話している。

ニコさんが自慢のトーク力で二人の悩み事を聞き、しっかりと回答する。

いつの間にかコメントに書かれた視聴者の悩みを三人で聞くという企画に変わっていった。


そして気付けば一時間が経っていた。


「もうこんな時間になってしまいましたね...」

「本当だ」

「楽しいとあっという間に時間が過ぎるね」

「それでは、二組目にバトンを渡そうと思います!」

「みんな奈女々のチャンネルに移動だ!」

「最後まで見てくれて、ありがとう」

「以上、一組目のニコ・ウラナと!」

「ルーと!」

「ガシャ=ド=クロでした」


配信終了画面に変わり、視聴者が奈女々さんの待機場に移動し始める。

僕も奈女々さんの待機場に移動した。

数分後配信開始時間になり、三人のアバターが映ると一組目同様にコメントが加速する。


「人間のみんないらっしゃい、エルフのソラよ」

「よく来たな!ライオンのイオなのだ!」

「赤桶奈女々だよ〜!」


いつもの挨拶で始まった二組目の配信。

二組目はVtuberになってからの思い出などを話すみたいだ。

それだと奈女々さんがそこまで話せないのでは?と思ったが、奈女々さんが気になったことをガンガン聞いていき、思い出を語る先輩に負けないほど奈女々さんは話している。

コメントでも懐かしむ人が多くいて、新規、古参含めてみんな大盛り上がりだった。


僕は今から始まる自分の番に緊張がピークに達していた。

二組目の配信が後半に入ったところから緊張で内容が入ってこない...


「狐狐ちゃん大丈夫?」

「ひっ...あ、はい...あとは配信開始ボタンを押せば開始できます」

「準備がいいな、後少しで配信開始だな。

二人とも楽しもう」

「は、はい...!」

「楽しんで行こうー」


【コラボ】Monster Live配信リレー!三組目!【ラゴン・ルドラ/リン/九尾狐狐】配信待機中


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