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目を瞑ってください

作者: 柿太郎

 あなたは今どこにいますか?

 自分の部屋でしょうか?

 恋人の家?

 それともどこか別の場所なのかもしれませんね。

 よろしければ部屋を一通り見て回ってください。

 トイレやお風呂。

 キッチンに寝室。

 机や椅子。


 一通り見て回れたなら目を瞑ってください。

 目を瞑って深呼吸しましょう。

 そうしてあなたが幽霊になったことを想像してください。


 肉体から解放され想像の中で部屋の中を好きなように見て回ってくださいね。

 現実にはなかったものが見えることがあるかもしれません。

 昔あったテレビやラジオ。

 おもちゃや写真。

 想像の中なのでないものも存在するはずです。

 すみずみまで見て回りましょう。




 さて想像した部屋の中に誰かいませんでしたか?

 動物はいましたか?

 死んだペットはいましたか?

 死んだ祖父母はいましたか?

 知らない人はいましたか?

 暗くぼやけた存在はいましたか?

 バラバラになった死体は転がっていませんでしたか?

 血の跡はありませんでしたか?

 変なにおいはしませんでしたか?

 現実にはない部屋はありませんでしたか?

 ・

 ・

 ・




 なかったですか。

 それなら何にも問題はありませんね。

 お疲れ様でした。


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