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第    玖話  開いて

 「やはり君達はすごいですね。」


 古松は捕まったまま感心そうに言った。


 「だが、ここまでだ。」


 そういった瞬間武士の後ろのほうでざわついた声が聞こえた。


 「何だ・・・」

 「やっと動いてくれたようですね。君は行かなくて良いんですか、久保隊長。」

 「うるさい。」


 久保は余所見をして言った。



                   :



 鍼霞は頬に切傷を負っていた。他の隊長たちは怪我はしていなかったがみんな固まっていた。


 「なんだと。」


 声を出したのは切傷を負った鍼霞だった。驚きを隠せない顔をしている。

 武士達をどんどん倒していった鍼霞だったがそいつに刀を振り下ろそうとしたときに素早く刀を抜いて鍼霞の顔に向けて人たちを浴びせたのだった。


 「血をいっぱい味わえると聞いたがおいしい奴はいなさそうだな・・・」

 「くそ・・・」


 口を開いたのは上杉 鬼獰。そして、刀を引き抜こうとしたその時


 「やめろ。」


 鍼霞の声がそれを遮った。


 「やられっぱなしは気にくわねぇ。」


 上杉は鍼霞の気持ちを察したようで刀を鞘に収めた。


 「さぁはじめようじゃねぇか。俺との殺し合いを・・・・」


 地面を勢い良く蹴り、男のほうへ走り出した。



                   *



 「お前は・・・・」


 驚きの声を上げたのは螢空であった。


 「知っているのかあいつの事を。」

 「ああ。俺に重傷を負わせたのはあいつだ。思い出した。」


 そう、今、攻めてきていたのは螢空と先日戦った不死の男であった。その男の足元には男に立ち向かった木下の部下がいっぱい倒れていた。

 しかし、男は刀を四本持っていた。けれど、手に取っていたのは二本だけだった。

 「やぁ、また会ったね。実験体。」

 「実験体?」


 螢空はその言葉の意味が分からず繰り返す。


 「じゃあ、続きを早く始めようか。」

 「お前とやるのは俺だ。」


 名乗り出たのは螢空ではなく神流であった。


 「おいっ!何でお前が!」

 「剣士と体術では体術のほうが分が悪い。だから、俺がやる。」

 「それは駄目よ。」


 止めたのは螢空ではなく木下であった。


 「何で。」

 「私の部下をこんなに倒す奴と一対一なんて駄目。」

 「うるせぇよ。てめぇには関係ねぇよ。」


 そういうと刀を抜き不死の男に突っ込んだ。

 一太刀を浴びせようと刀を振るが簡単に避けられてしまった。その後また男に突っ込むがよけられ右足を斬られてしまった。


 「君はゴミ掃除でしかない。」


 血のついた刀を振り言った。

 その言葉を聞いてももなお男に向けて刀を振った。しかし、片方の刀に防がれた。

 隙が多いんだよ。

 男は内心でそうつぶやき、神流の横腹に向けて刀で突いた。

 しかし、神流は急に体勢を変えて男の刀をよけて男に刀を振りかざした。


 「なっ!!」


 男は驚きの声を上げて後ろに退いた。

 あいつ俺の隙を狙うためにわざと隙を見せやがった。

 胸から腹までを斬られ、服も引き裂かられている。


 「おい。お前まだ気付かないのか。」


 神流が男に向かって言った。男が気付かないようなので左の刀を見せる。


 「何!!」


 男は腰に差していた刀を見た。

 あいつ、あんな短時間で俺の刀まで!

 そう、神流は男の腰に差していた二本の刀の一本を取ったのだった。だから、今、神流は両手に刀を持っている。


 「お前、二刀流も出来るのか?」

 「さあな。」


 そう言って男に突っ込んだ。

 片方の刀を振るが男の一方の刀がそれを遮る。もう一方の刀を振るがそれも遮られた。そして、神流は男の傷口に向けて蹴りを入れた。そこで隙が出来た男の首を刀でふき飛ばした。

 ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ

 男の頭は地面に落ちた。神流は男の刀を放り投げ自分の刀を鞘に戻して後ろを向き歩き出した。


 「終わったな。」


 しかし、男の体は動き出し神流の腹めがけて二本の刀を刺した。


 「ぐはっ!!」


 そうだ!あいつは不死だったんだ!

 螢空は内心でそう言い神流のほうへ走り出した。

 神流は腹を貫かれそのまま地面に倒れこんだ。


 「神流!!おいっ!神流!!」



                   *



 僕が連れてこられたところは白衣を着た人たちばかりがいた。


 「これがXXXX人目です。」

 「次は成功するのかね。」

 「分かりませんがこいつはX因子がこれまでやってきた実験体とは違います。」

 「そうか。では始めよう。」


 そして僕は台の上に寝かされて両手両足を拘束された。


 「やめろ!!やめろよ!!」


 僕は抵抗したが大人の力と子供の力、決着はついていた。

 それから僕は薬を飲まされた。その後に睡眠薬を飲まされ寝てしまった。



                   :



 起きると腹に激痛が走った。


 「痛ッ!!」


 そう、言って腹のほうを見る。


 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 腹は裂かれ胃などが取り出され腹の中は真っ赤に染まっていた。


 「暴れだしました。」

 「鎮静剤を打て!!」


 それから僕は生きたまま燃やされたり、熱くなった鉄を目につけられたりした。

 そして僕は聞いた。


 「何でこんなことするの?」


 泣きながら


 「なんで!!」


 聞いた


 「それは君が実験体だからだよ。」

 「えっ!!」

 「君はその中でも成功だ。君は不死になった。」

 「何で僕が!!お前らがしたのか!!」

 「何だね。不死になったんだよ君は・・・」

 「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる。」


 その時、僕は手に入れたんだ。ある能力を・・・


 「曲がれ曲がれ曲がれ曲がれ。」


 人をねじることの出来る能力を・・・・・



                   *



 「神流!!目を開けろぉ!!開けてくれぇぇぇ!!」

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