第13話 鉱山の街の名物料理は豚?
皆さま、暑い日が続きますね。どんな暑さ対策をしていますでしょうか。
自分、クーラー付けていないと何も出来ないけれど冷えすぎると頭痛もしてくる。
冬にはめっぽう強いのですが。。。
しばらく、1500文字程度の短文投稿になります。
あっ!暑いから書けない理由じゃないですよ?
異世界お初観光旅行に、浮足立つようなこともなく、淡々と進む3人組。
もとい、二人と、ポケットで腹を出して寝ている、ハムスターに擬態した珍獣一匹。
歩くのが嫌だったら、観光なんて出来ないだろうがっ、もう帰りてー。
延々と歩きながら、異世界に来てからというもの、独り言のように、小言が多くなっていく奏多と、獣人化して、思い通りの意思疎通が出来て喜ぶ桜と、対照的な感情に左右される二人ではあるが、足並みは妙に揃っていた。
アム神情報では、人族が住むアンベリファは、大きく四つの国に分けられていて、その果ては海に遮られ、その先に半獣、半亜人が住む隔絶された場所へと続いていた。
四大国で唯一海に面していない、エルワード国が、現在3人がいる国であり、初めの目的地が、その首都であるフォルトザだった。
フォルトザは、エルワード国で、1番人口が多いらしいが、現世日本の感覚からしたら、大したことが無いのではと、それぞれが思っていたとしても、無理もないことだろう。
果たして、その通りの光景を今現在、目の前で体感していたりする。
「へー ここが首都なんだ… 」
「避暑地に来た感じがしますね」
『お腹空いた~名物料理食べたい~ 」
「「…… 通常営業だな。ですね」」
現世の都会をイメージしていた訳ではないが、何処かのんびりした空気が漂っていて、そこらで家畜の嘶きや、鶏に似た鳴き声が聞こえてくる。
ここが首都なら、町や村はいったいどうなんだ、観光気分に、浸れる以前じゃないかと、腹を空かせた真琴は、別の意味で心配していた。
『うーん、本当に首都なの? 隣の町じゃない?
あっ、おじさーん! ここはフォルトザですか? 』
いつの間にか、桜のポケットから飛び出ていた真琴は、目の前をゆっくりした速度で、通り過ぎようとしていた荷馬車を運転していたおじさんに、呼びかけていた。
「んにゃ、ここはフォルトザじゃねえべ。隣街ハルフルの端だ。
フォルトザは馬車であと二日の距離だべ」
『マジっ? えー、もう歩けない』
「「………… 」」
奏多と桜、二人の考えていることが、見事にシンクロしていた。それはそうだろう。
真琴はここまで、一切の労力を必要としない、ポケットの中で擬態して、寝ていたのだから。
「ハルフルの街中まででいいんなら乗せてくぞい」
『ほんと! ありがと~ 』
「「お願いします」」
3人は親切なおじさんの、荷馬車に乗せてもらいながら、ハルフルの町の、話を聞いていた。
ハルフルは、小さい町ながらも、近くに見える山々に、多種多様な鉱物資源が豊富にあり、貴重な金や宝石が、採掘される鉱山の町だということだ。
場所によっては、オリハルコンやミスリルまで、採掘される場所があると聞いて、異世界大好き奏多くんの、好奇心が俄然刺激されていた。
「おじさん、一般人でも鉱山に入れますか? 」
「おおよ。ファルトザ王宮が管理してる山はダメだが、他は入れるぞい。
一攫千金を夢見て、この街にくる者が、後を絶たないくらいだなぁ。
鉱石の買い取りは街にある商業ギルドに行けばしてくれるぞい」
「分かりました。色々ありがとうございました」
『おじさん、この街の美味しいものって何かある? 』
「食いもんか? 鉱山の街だから、質より量の食いもんばかりだぞい。
街中の屋台で有名なんが、鉱山近郊で捕れる、鉱山豚の串焼きだなぁ。
ちょっと硬くて、癖があるが腹持ちがいいぞい」
「「「………… 」」」
おじさんの話から、どうにも食べ物には期待が出来ないと、早々に諦めムードの3人であった。真琴に至っては、一足飛びに首都へ向かうと言い張っていたが、奏多のキラキラとした、好奇心に負けて、渋々付き合うことに決めていた。
『おじさ~ん、色々ありがとね。
これお礼だから食べて、甘くて美味しいよ~ 』
そして真琴は、若者らしくない好物の、和菓子饅頭をスキルで取り出し、アム神に続いて、荷馬車のおじさんに渡し、やはりそれを食べたおじさんが、咽び泣く程喜んだことで、この世界の食べ物って…… と、そこはかとなく、不安になる真琴であった。
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