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クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
4章:新たな居場所とⅡ色俊走
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episode11

家を出て、再び切株前にいる【ハンターフェンリル】のもとに集まった三人は、【クリウム鉱石】のある洞窟に向かって出発した。


ハリュとクリュはラクの提案で【ハンターフェンリル】の背中に座っており、ラクは【フェンリル】と並走するように歩いていた。


「あ、あそこの岩で右に曲がってください」


ラクはハリュの案内の元、【北:森林エリア】をぐんぐんと進んでいった。

大樹のそばを通過し、渓谷にかかる丸太を渡り、どんどん奥に進んでいった。

途中、何度か小型の敵対MOBに襲われることがあったが、そのたびにラクが戦って処理をしていった。

その際のドロップアイテムに着実にインベントリを制圧されていくという、ある意味別の戦いが繰り広げられていることに、クリュとハリュは知る余地もない。

ラクは休憩の際に毎回「いまは」必要ないであろうアイテムを捨てて、インベントリ内の余裕を保っていた。


「そういえばラクさんって武器は短剣なんですね」


ラクが大きめの石の上に腰かけて休憩していると、戦闘中に【ハンターフェンリル】の上で観戦していたハリュが思い出したように言った。


「そうだよ。いろいろ使ったんだけどこれが一番しっくり来たんだ」

「しっくり? 」

「一番使いやすかったってことだよ」

「ああ。そういうことでしたか」


そういうとハリュは続けてうらやましそうにつぶやいた。


「でもいいなぁ……」

「どうしたの? 」

「……いまの……聞こえちゃいました? 」

「結構はっきりと聞こえたよ」

「~~~~!!!」


ハリュは顔も真っ赤にし、言葉になっていない声を上げてクリュに抱き着いた。

それからクリュのおなかの当たりで顔を隠しながら呻いていると、くすぐったいのかクリュは笑いながらハリュの背中をバシバシとたたいた。


「あははは!!!お姉ちゃんくすぐったいよ~!! 」

「っぐ、んっ、い!クリュ痛い! 」

「だってお姉ちゃんが~! 」

「だってまた聞こえてたんだもん~!! 」


「……ハリュちゃんもしかして……」

「い、言わないでください~!!! 」

「ぐぇ!お姉ちゃんそろそろ苦しい……」

「あ、ごめん」


はっと我に返り、先ほどまでの冷静さを取り戻したハリュは、そっとクリュの腹部から手を離してクリュの横にストンと座った。

その顔は若干朱色に染まっており、本人は見えないように下をうつむいているつもりのようで、わずかし顔を下に向けていた。


「……っぷははははは!! 」

「ラクさん!!? 」

「どうしたんですか? 」


二人は突然笑い出したラクに驚いたのか、顔を赤くしていたことも、絞められてお腹が痛かったことも忘れてラクを見ていた。


「ああ……ごめんごめん」

「一体どうしたんですか? 」

「いや、似てるなーって思ってね」


そのラクの言葉にクリュが素早く反応した。


「似てる?誰と? 」

「私の小さい頃よ」


ラクは笑い涙をぬぐいながらそういった。


実際よく似ているのだ。

ハリュとクリュの姉妹が宿梨と陽優の姉妹と。

宿梨が小学生のころはよくハリュに似ていたし、そのころの陽優はクリュそっくりだ。


ラクはなんだか懐かしいのと、もう一人の自分を見ているような感覚に浸っていた。


「ラクさんの小さい頃……」

「……うん。想像できない。どんな感じだったの? 」


クリュは興味津々といった雰囲気で、聞いて来た。

その目はワクワクしているのか、森が潤っているせいなのか輝いて見えた。

それを見たラクは二人の元まで歩み寄っていくと、ハリュの頭を胸元に寄せて言った。


「こんな感じだったよ」

「ええ!? 」

「へ? 」


二人は期待に応えたかのような反応をしてくれた。

それからクリュはラクに詰め寄り、ハリュはその場で顔を上に向けてラクを見上げた。


「それほんと!? 」

「本当ですか!? 」


ほぼ同時だった。


「そうだよ。ちょうどハリュちゃんぐらいの背のときはこんな感じだったよ」

「……へぇ」

「あ、クリュちゃん信じてないでしょ? 」

「っ!!」


どうやら図星のようで、クリュは乾いた笑いとともに視線を正面から右へと移動させた。

それから180度体を回転させ、【ハンターフェンリル】の元まで走っていった。


「ど、どうしてわかったの!!?手品!?なになになに!!? 」


しゃがんでのんびりとしている【ハンターフェンリル】を盾にして、顔をのぞかせながらそういった。


「確かに……ラクさんどうしてあの子の思ってたことが分かったんですか? 」

「予想かな」

「予想? 」

「そ、予想。だって今の私とハリュちゃんって似てないでしょ? 」

「まぁ……確かに」

「だからだよ」


そういってラクはそっと手を離してハリュを開放した。


「じゃぁそろそろいこっか」

「はい!」


ハリュとクリュは再び【ハンターフェンリル】の背にまたがると、ラクの支持とともに【フェンリル】はすっと立ち上がった。


「あっちです」


一行は再びハリュのナビゲートの元、森林エリアをずんずんと進んでいった。


昨日は投稿できずにすみませんでした

原因は突如のデータトラブルと……寝落ちです

最近私生活が忙しいので、たま~にこういうことがこれからも起こる可能性がございます

ですがどうか、寛大な心でお許しください



さてさて、今回は白黒姉妹との楽し気な会話をお送りいたしました。

次回は姉妹とラクが、〇〇をします!

お楽しみに!!


それではまた次回!画面上部よりブックマーク、最新話下部より評価をお願いします!

ps:明日は投稿できます!!

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