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クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
4章:新たな居場所とⅡ色俊走
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episode6

『アマドコロ』を後にしたラクは【第一の街】を離れ、街と隣接するように北に広がる【森林エリア】の中をウィンドウに表示された地図を片手に進んでいた。


ここ、【北:森林エリア】は街からまっすぐと伸びている縦長の森で、その先にある【山脈エリア】のふもとまで伸びている。

西と東の【森林エリア】とは変わってここは針葉樹のような木々が生い茂っており、少しひんやりとしたフィールドとなっていた。


このエリアには小動物系の非敵対MOBが多く生息しており、他のエリアとは打って変わってのんびりとした雰囲気を醸し出していた。

だが実際は四方のエリアを比較したとき、この北が最も危険な方角とされ、まだ未発見のエリアやダンジョンが多数分布している。



「ふぅ……やっぱこの格好だと肌が冷えるなぁ」


ラクは二の腕の当たりをさすりながらそうつぶやくと、おもむろにインベントリを開いて一枚の白いローブを取り出した。

取り出したのは【旅人のローブ(白)】

【第二の街】でカデンが買ってくれた耐寒、耐熱に優れた逸品だ。


ラクはそれを羽織って胸元でひもを縛ると、心なしか体が温まってきたような感覚に包まれた。


「あ、これならいけそう。カデンには感謝しないとね」


それからラクはさらにインベントリを操作し、『アマドコロ』でアスティアのもらった素材アイテム一覧を確認した。


「ここから近いのは……どこだろう……。この【ランスクリスタル】ってやつかな?入手場所が【北:森林エリア】の木の根元って書いてあるし。――どういうこと?」


鉱石系の名前の【ランスクリスタル】の採取場所がなぜか岩壁とかではなく木の根元というところにラクは疑問に感じた。

どうしてクリスタルなのに木の根元なのか……


そんなことを考えなが道なき道を歩いていると、何かを踏んだのかパキっという軽い音が聞こえた。


「ん? 」


足元を見なが何かを踏んだと思われる右足をどかすと、地面には真っ二つに折れている10センチほどの茶色い細長いものがあった。

よく見るとわずかに光を反射しており、片方の先端が鋭くとがっていた。


「何……これ? 」


ラクはそれを拾い上げると、手首をひねっていろんな方向からその物体を観察した。

それは割れてひびが入っているものの、相当堅いようで曲げることはできなかった。

だが特徴的なデザインで、片方の先端はとんがっているが、逆側の先端は平たくなっていた。

それはどことなくあれを連想させるようなデザインだった。


「く、釘?でも折れたから違うよね?――アイテム名はなんだろう? 」


そういうとラクはそのアイテムを左手でタッチしてウィンドウを表示させた。


 【ランスクリスタル】


「あ、これが【クリスタル】なんだ」


ふろ周囲の木の根元をよく見てみると、ところどころ木と同化して分かりにくいが【ランスクリスタル】が数本まとまってまるでエノキダケのように生えていた。

どうやらたまたま少ない木のあるところを歩いていたようだった。


「じゃぁまずはこれを必要数集めようかな」


ラクは手に持っていたものを一応インベントリにしまうと、代わりに中から刀身の細いのこぎりのようなアイテムを取り出した。


それはセロシアからもらった鉱石採取に使う道具の一つで、名前は【のこぎり(小)】というまんまの物だった。


ラクはそれをもって地下場の【ランスクリスタル】の前でしゃがむと、地面と接触している場所の少し上にのこぎりを当て、慎重に切っていった。

ガリガリという固いものを切るとき特有の音を鳴らし、少しずつ刃がクリスタルに吸い込まれていく。

すこしローブの裾が邪魔なのは我慢して切り進めていくと、程なくして刃が吸い込まれた面と反対側から現れ、クリスタルは完全に独立してラクの手の中に納まった。


「や、やっととれた……いっぺんに10本手に入ったのはいいけどこれあと何本?――うわぁ。あと190本って……。大変だなこれ」


手に持った10本をインベントリにしまって立ち上がると、周囲に生えている【ランスクリスタル】を順調に確保していった。



〇――〇


「や、やっと取れたぁ……」


最後の束をのこぎりとともにインベントリにしまい、ラクは木にもたれかかって休憩をした。

結局計200本を取るのにかかった時間は30分。

硬く、束になっているので取るのに時間がかかったのもあるが、なにより群生しているわけではないので探すのにも時間がかかってしまった。


「これで一つ目かぁ……。でもこれが一番数が多いから結果オーライっていえばいいかな」


実はこの【ランスクリスタル】が今回アスティアのとってくるように言われた数種類の素材アイテムの中では最も数の必要なものだったのだ。

他のアイテムはここまでとはいかないが次に多い者で150個といった感じで、最初に大変なものを終わらせたといえる。


「さてと……この後はあっちに行ってみようかな。向こう開けてるみたいに明るいし」


少しの休憩を終え、ラクは立ち上がって先ほど見ていた方向にに向かって歩いて行った。


まずは一つめ。

のこりはさてさていつになったら集まるのやら……


それはそうと総評価1200突破ありがとうございます!

これからも地道にやっていくのでよろしくお願いします!!

それではまた次回!

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