表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
4章:新たな居場所とⅡ色俊走
90/209

episode3

「おーい。セロいるかー? 」


入口から聞き覚えのないすこし高音の男性の声が聞こえた。

ラクはその声に反応して振り返った。

するとそこには、明るい水色の髪色の長身長髪、水色の水晶のような眼の青年が立っていた。

装備は白いワイシャツに黒ズボンという現実的な恰好。

黒いグローブをはめており、腰には黒いポーチと短剣を装備していた。


その青年はラクの存在に気が付くと、いぶかしげな表情でラクを見つめた。

上から下へ、腰から胸元へ。

青年痾ラクの前まで歩いてくると、顔を覗き込むように腰を曲げてラクを見つめた。


「……みたことは……ないよな」

「はい?」

「君は誰だい?見たことないプレイヤーだけど」

「ラクです」

「へぇ。ねえよかったら……」


パアンっという爽快な音とともに突然青年の頭に大きなハリセンが落ちてきた。

そのハリセンは一体どこから出したのか、セロシアが青年の頭からそれをどけると、肩をたたきながらため息交じりにつぶやいた。


「はぁ……アスティア。私の目の前で何してるんだ? 」

「いったぁ……セロ何するんだよ~」

「うちはそういう場所じゃない。そういうのは他所でやれ」


どうやらハリセンで叩かれた場所をさすりながらセロシアと会話をしている青年は知り合いのようで、名前はアスティアというらしい。

青年の行動にも驚いたが、それ以上にラクはセロシアの起こした行動のほうが衝撃的で、ぽかんと二人を見つめていた。


「――それで、俺に何か用があるんだろ? 」


アスティアは何度かセロシアと言葉のキャッチボールをすると、いきなり唐突に本題を持ち出してきた。


「相変わらず次の言葉が読めないやつだなお前は。まあいいや。アスに用事ってのはほかでもないラクについてさ」

「ラク?それってこの子だよな?」

「ああ。――でいきなりだが仕事依頼だ」


聞くところによるとセロシアがアスティアを呼び、アスティアがセロシアが言うところの適任者だということらしい。

だがどう見てもアスティアがそんな風には見えない。

装備している短剣は【アイアンダガー】だし、防具の類も身に着けていない。

こういうのもなんだが見た目だけで判断するとラクと同じぐらいの実力の持つ犬市ではないかといえるプレイヤーだった。


「そうだろうと思った。っで何を作ればいいんだ? 」

「一言でいうとラクの家だな」

「へぇ。セロシアが初心者の面倒を見ているってのはギンヨウから聞いてたが、もしかしてラクがそれか? 」

「ま、そういうことだ」

「了解。それで報酬はどうするんだ? 」

「フフフ。それなら問題ないと思うよ。な、ラク」


唐突に話を振られたラクは意図がよくわからず、眉をひそめて首を傾げた。


「ほら、あれだよあれ」

「あれ?」

「そう、あれだよ」

「あれってなんですか?」

「だからあれだよ。新エリアの!」

「――ああ。あれですか。それでどうするんですか?」


ラクはセロシアがさしているモノがようやく何か理解した。


「決まってるだろ。こいつも連れて行けばいいさ。それで十分報酬になるはずだぜ。な? 」

「……どういうことだ? 」

「ほら、数日前のイベントあったろ? 」

「ああ。おれは店でのんびり見てたけどな。――ん?ラク?どこかで……」

「お察しの通り。今、目の前にいる彼女がそのラクさ」


それを聞くや否やアスティアはラクの肩をガッと掴んで詰め寄った。


「ぜひその依頼受けさせてくれ!!最高の物を作ろう!! 」


完全に下心まるだしだった。

どう考えてもアスティアという青年は新エリアに行ってみたいからこの依頼を受ける。それだけのために。


だがラクは一つ返事で返さず、青年越しにセロシアに聞いた。


「あの、そもそもこの方は誰なんですか? 」

「あ、忘れてた」


「ん?なんだセロ。まだ俺のこと紹介してなかったのか? 」

「ああ、しようとしたらちょうど来たからな。私からはいいかなーっと思って」

「へぇ……」


青年はラクの肩から手を離すと、右手を自身の腰に、左手の親指だけを立て、その指で自分を指した。


「おれはアスティアってんだ。生産職、とくに建築中心にこのゲーム遊んでんだ。建築全般はおれの得意分野。――というか建築しかできんがよろしくな」

「はい。よろしくお願いします。でも建築しかできないんですか? 」

「まぁ戦闘をできないこともないんだが……どうもしっくりこなくてな。初期の段階で戦闘職から生産職に移ったんだよ」

「へぇ……そういうのもありかぁ」


「でも戦闘できないとデメリットもあるぞ?」

「それはどういう……」

「素材集めがめっちゃ大変。強いやつの素材とか大量に必要なアイテムとかね。そのせいで全然作業が進まない時もあるんだよね」


アスティアは苦笑いをしながらそういった。

その表情には苦労のような、楽しんでいるようなどっちかよくわからない表情をしていた。

「あぁ……なんだかわかります。それ……」


そういうことは現実でもざらにあるからなんだかアスティアの気持ちがわからなくもない気がしたラクだった。


お待たせしました!今回から投稿を再開いたします!!

さて、まずはお知らせです

第一章の修正が完了いたしました

若干設定変更箇所等がございますので再読することを推奨いたします

2章以降も時間があるときにゆっくりと修正していきますのでよろしくお願いいたします


それではまた次回!

画面上部よりブックマーク、最新話下部より評価をお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ