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クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
リリース開始一周年!祭りの始まり!
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episode22

第一の街の中は、イベントの結果発表を見るために転移柱広場に向かうプレイヤーたちがひしめき、川のような自然の流れができていた。

イベント開始前と変わらない賑わいを持っている大通りを、人ごみをかき分けながら進んでいき、6分ほどで西の【草原エリア】に続く道が伸びている門前までやってきた。

すでに大半のプレイヤーは広場周辺に行っているようで、ここにはほとんどプレイヤーはいなかった。

強いて言うならイベントに参加して結果がわかっているようなプレイヤーや、そもそも参加していない生産系プレイヤーばかりだった。

ラクはひっそりとしたその門をくぐり、【草原エリア】手前に生えている一本の大きな広葉樹の下までやってきた。


「おまたせー。二人とも出てきていいよ」


ラクは明るい声で、上を見上げながらそういうと、一歩後ろに下がった。

ガサガサと木々を揺らし、一つの大きな影が気から降りてきた。


「二人ともお疲れ様」


下りてきた影にラクは微笑んでそういうと、そばに歩み寄ってその降りてきたものの毛並みをそっと撫でた。

ふさふさとした灰色の毛並み。

すらっとした大きな体。

頭部のパーツの一つ一つがシャープなMOB。

ラクは【ハンターフェンリル】の首や頭をなでると、背面にまわってあきれた表情になった。


「ほら、いつまでそうしてるの?」

「だって~。気持ちいんだもん!」


アキレアは【フェンリル】の背中にしがみつき、ふさふさの毛並みに顔をうずめてだらけたような表情になっていた。

ラクはアキレアの装備の襟元を掴み、【フェンリル】の体から引きはがし、草むらの上にアキレアをそっと置いた。


「まったくもう。でもうまくいったわね」

「だよね!ぱっとひらめいたことだけど意外とうまくいったねー!あ、フレンド再登録しようよ」


ウィンドウを開き、アキレアはラクに向かってフレンド申請を送った。

ラクは出てきた瞬間[YES]を押した。


「でもお姉ちゃんもよくあんなこと思いついたね。まさかお姉ちゃんの武器スキルがあんなのだったなんて」

「まぁね。でもなんだかんだうまくいったしいいんじゃない?」

「だね。さ、広場にいこっか」


勢いよく立ち上がったアキレアは、ラクの右手首を掴むと、足早に歩き出そうとした。


「アキレア」

「ん?なに?」

「もっといいのあるよ。広場に行く方法」


ラクはそういうと逆にアキレアの手を掴み、グイッと引っ張てアキレアを抱き上げると、【ハンターフェンリル】の背中に飛び乗り、しっかりとおちないようにしがみついた。


「え?ちょ?おねえちゃん!?なにすんの?」

「まぁ見てて。さんざん振り回された仕返しにやり返そうと思ってね。というわけで【フェンリル】お願いね!」


そういうと、【フェンリル】は勢いよく走りだした。



【第一の街】の街門をくぐり、門前広場で勢いよく跳躍、屋根に着地してそのまま屋根伝いに走り出した。

交差点は勢いよく跳躍、道路に着地することなく反対側の屋根に着地。

そのまま広場に向かって一直線に走っていった。



場所は変わって【第一の街】転移柱広場。

プレイヤーでひしめき合っている広場にある特設ステージの上に高木Pが少し困ったような表情で立っていた。

それもそのはずイベントの運営側に無理やり引き込んだラクたちが戻ってきていないのだ。

彼女たちが入なければこれ以上の進行はできない。

それにもう一つの箱は「ラクが」持っており、そのなかに報酬が入っているので渡すこともできない。

それにこれは「ゼラ」ではない。

ラクとはフレンド登録しあってないし、アオイも運営アカで入っているので連絡先は知らない。

かといってカデン達をこっちに来させて連絡させるわけにはいかない。


プレイヤーたちからも「まだか~」といったような声がちらほら上がり始めており、高木Pは笑顔を絶やすことなく、落ち着いて対応をし始めた。


「申し訳ありません。今回参加してくださったお二人がまだ戻ってきてないのでもう少し!!ぐはぁ!」


しゃべり始め、あとすこしでしゃべり終えそうになった時、高木Pは急に飛んできた【なにか】に押し倒され、おまけになんかいか地面を転がってステージ脇から地面に落下した。


「な……なんだぁ!?」


ヨロヨロと立ち上がったPはステージにもたれかかるような体勢でステージ中央に佇むその【なにか】をみた。


「いやーギリギリセーフかな?」

「いや間に合ってないでしょ」

「でもPいないよ?」

「PならDさっきこの子が蹴り飛ばしてたよ?」

「え!?うそ!?P大丈夫~?」


【ハンターフェンリル】から身軽に飛び降りたアキレアは、ステージ脇でこっちを見ているPの元まで駆けよっていった。

それに対し、ラクはストンっと静かに降り、フェンリルの横に立ってそんな二人をあきれたような顔で見ていた。


「もう!なにやってんのー!!」

「そ、それはこっちのセリフだ!どんな場所からきたんだよ……」

「え?屋根からだよ?」


「もう!みんなまってるんだから早くステージ上に来てよね」


ラクはあきれたような声でそう言うと、アキレア達の元まで行ってPを引き上げた。

それからPはステージ中央へ、ラクたちはステージのわきに移動して進行を再開したのだった。


「さぁ!お待たせしました!結果発表と行きましょう!」


ワァァァ!といった歓声とどこからか舞う紙吹雪のようなエフェクトがいっそうせいだいな雰囲気を醸し出していた。


昨日は投稿できずすみませんでした。

あと総PV数20万回突破ありがとうございます!

これからもよろしくお願いします!

さて、今日は当作品でも使っている「旅の日」!

みなさんは普段旅をしていますか?

実際の旅でもなく、日常で普段やらないことをするのも旅です。

せっかくですし何かやってみてはどうですか?

それではまた次回!

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