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クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
リリース開始一周年!祭りの始まり!
85/209

episode21

残り時間6分43秒


現在の【草原エリア】は、普段ののんびりとしたエリアとは全く違う場所になっていた。

どこまでも広がっていた草原にはいたるところに大小さまざまな大きさのクレーターがあり、いたるところに氷塊が突き刺さっていた。

さらにその一部のクレーターの中央から光の粒子が上空に上っていく光景がうかがえた。

どうやら何者かのプレイヤーが氷塊に直撃してHPがになったのだろう。


ラクはそれらの横を通りながら、後方で薙刀を地面から引き抜いたヒナツを無視して歩き、そして走り出した。

目指すは丘の向こう。

そこにいるはずのアキレアの元へ。


丘のてっぺんまで上ってきたラクはその眼下に広がる世界をみて驚き、目を丸くした。


「なにこれ……なにがおきたの?」


そこには【草原エリア】ともはや言えないような光景が広がっていた。

凍り付いてスカイブルーに近い色の地面。

そこから不規則に生えている様々な大きさの氷柱。

円錐・円柱、大小、太さを問わずに生えている氷柱のなかには人影らしきものや、武器らしきもの、挙句の果てには【突進牛】らしき陰まであった。

だが、先ほどまで見えていた巨体、それどころか、今動いているプレイヤーはラク以外誰もいなかった。当然アキレアも。


「なるほど……本当にあの状況を作るなんてね……なら仕上げをしようかな」


ラクは丘の上で先ほど納刀した【バスターヒリカム】を抜刀。

左手一本で剣先を上空に向けると、先ほどからずぅっと表示されているウィンドウに目をやった。

何が書かれているかは検討が付く。


『スキル【再炎】の発動条件を満たしました。使用しますか?YES/NO』


ウィンドウ上にそう書かれていた。

ラクは深く、長い深呼吸をしてから迷うことなくYESを押した。

選択されたウィンドウはフっと一瞬で消えると、抜刀された【バスターヒリカム】の刀身が赤い光を放ち始め、やがてそれは左手から滑り落ちていくようにラクの体を包み始めた。


「っぐ!……ううううぅぅう……」


全身にずきずきと体に針が刺さるような、はたかれるような言い表しようのない痛みが走り、ラクは顔をしかめた。

いまにも叫んで痛みをごまかしてしまいたい。

いますぐ座り込んでしまいたい。

けどそれではかっこ悪い。

ラクは歯を食いしばり、呻くような声を上げてその痛みに耐えた。


やがて赤い光はぱっと拡散するように消え、剣を突き上げた状態のままのラクが再び見えるようになった


「なに……したの?おねえちゃん」


その光景をすぐそばまで来ていたヒナツがあっけにとられたような顔でラクを見上げていた。

ラクはその声に反応して剣を下ろし、ゆっくりと振り返った。

そして自分の体がだんだん光の粒子になっていく中、ヒナツの元まで歩いて行き、右手でしっかりと包んでいたあの箱を前に突き出した。


「これはヒナツさんに渡します。できることなら最後までもっておきたかったのですが……それはもうできないので」

「?どういうこと?」

「見ての通りです。私のHPは0。私が消えるとその箱はこの場所に取り残され、結果的にヒナツさんがとることになります。ですのでいま、受っとってください」

「……わかった」


ヒナツはラクからその箱を受け取った。

それから聞きたかったことを、ヒナツは思い切って聞いてみた。


「さっき。何したの?」

「さっき?――ああ。あれは【支援スキル】です」

「スキル?名前と効果は?」

「【再炎】。効果は一定範囲内にいるフレンドと、そのPTを復活させる。代償は私のHPすべてです。でもこれは誰にも言わないでください」

「どうして?」

「詳しくは言えませんが、一言でいうならあまり使いたくはないからです」

「……わかった。約束する」


「では私は一足先に街に戻ってますね。恐らく広場で結果発表をすると思うので」


徐々に白くなっていく視界のなか、ラクはそれだけ言うと体が光の粒子へと変わり、空高く昇っていった。

妙な浮遊感に包まれながらラクは目を閉じ、街の石畳に足が付く時までじっと待ったのだった。



『TIME UP!!そこまで!結果発表は10分後に行うので先ほどの広場まできてほしい!』


地面に足が付いた感覚とほぼ同時にどこからか高木Pのアナウンスが聞こえた。

どうやら転送中に終了時間になり、最終的な保持者の発表を10分にするということのようだ。


ラクはロードが終了し、自分の体が動かせるようになったことを確認すると、ゆっくりと目を開けた。


「ん~~!!おわったぁ。意外と大変だったなぁ……。さてと」


今いる場所は転移柱広場の入り口。

イベント期間中だけここに転移するようになっているのだろう。

広場にはまだあまりプレイヤーは集まっておらず、簡単にあちこちで見知ったプレイヤーを見つけることができた。

ラクはその中を進んでステージに向かう……のではなく、広場から離れて西の方角へと歩いて行った。

その先で待つ子の元へ。


さてこのなっがい間章もあと2パートとなりました。

この章を書いていて自分でも空っぽの内容だなぁと思いましたが、ここでは自分の新しい挑戦を踏まえた場だったことをここで告白いたします。

4章からはしっかりとしたものを書いて行くよtレイなので、今後ともよろしくお願いいたします。

それではまた次回。

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