表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
リリース開始一周年!祭りの始まり!
67/209

episode2

2017/7/26 文章修正

ラクはアデンと話を終え、『アマドコロ』に向かって再び歩き出そうとした。

だがそれを阻むように、服の襟を後ろから掴んで引っ張てきたプレイヤーがいた。


「うぐぅ!?」

ラクは手足を動かして必死に脱出しようと試みるが、相当握力があるようでびくともせず、ラクの抵抗は全く意味がなかった。

だがラクはあきらめることなく抵抗していると、周りのプレイヤーがいつの間にか左右に分かれて道を開けていることに気が付いた。

そしてラクと、ラクを引っ張っているプレイヤーを見てなにやらひそひそと話しているのが見えた。


「おい、あの娘だれだ?」

「ほら、あれだよ。抽選クエストで『旋風団』のカデンと組んで唯一聖騎士に勝ったプレイヤーだよ」

「ほう、あれがか。確か名前は……」

「ラクさんじゃなかった?」

「そうだ!ラクさんだ。にしても一体あれはどういうことだ?」

「さぁ?」


そんな会話がかすかだが聞こえた。


「どういうことだも何もこっちはどういう状況で誰なのかを聞きたい……」


あの二人のプレイヤーに聞こえないように小さな声でつぶやくと、ラクはそのままの態勢で引っ張っているプレイヤーに話しかけた。


「あの……どこにも行かないんで……離してくれませんか?」

「……」


答えは返ってこなかった。

無言が答えなのか、ノーコメントなのかどうかはわからない。

だがひとつ言えること。

それはいまだに引きずられていることということだ。


ずるずると地面を引きずられてお尻に若干ながら痛みを感じ、左右からのプレイヤーのひそひそ話に胸がチクチクと痛むような感覚に襲われる中、ラクは抵抗をやめて髪で顔が隠れるようにうつむいた。


とにかくあまり目立たないように、誰だかわからないようにしないと。

というか早く目的地に着くか今すぐ離して……


ラクはそう念じながら、音楽と話し声、そしてずるずると服と地面がこすれる音をひたすら聞いていた。



あれからどれくらい時間がたったのだろうか……

カデン達に謝らないと……


ラクはそのようなことをウィンドウを操作しながら考えていた。

そしてカデン達とチャットで会話した結果、一つだけわかったことがあった。

それはこの人物がこの先、道をまっすぐ進んだところにある転移柱広場に向かっているということだ。

いまカデン達はその転移柱広場に一足先にやってきているようで、今いる場所と進行方向を教えたらすぐに返ってきたのだ。

そのメッセージの結果、どうやら広場には記念イベントステージが設置されているようで、徐々に徐々に人がそのステージに行くまでの通路を作るように左右に分かれていた。


それからラクを引きずっているプレイヤーはまっすぐとステージに向かってい歩いて行った。

歓声と音楽、それを聞き流しながら、ラクは開いていたウィンドウを閉じた。

ここまで来たら逃げることは不可能。

ログアウトをすれば一時的に逃げることができるが、ここは第一の街、転移柱のある広場。

ログインしたら身動きが取れないという可能性があるうえ、逃げ切ることができるという保証もない。

ならこのまま、されるがままにした方がイベントを楽しめるし、ひどい目に合うこともないだろう。

ラクはそう考え、空を見上げた。

空は現実同様の水色、雲一つない快晴だった。

それはまるで今のラクの正反対だった。

不安。

ラクは不安を抱えながら、されるがままに広場を引きずられていった。


今回は短くてすみません

私生活でかなり大変であまり書く暇がありませんでした。

あと数日は短めの回になってしまいますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

それではまた次回!

画面上部よりブックマーク、最新話下部より評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ