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クレマチス・オンライン~親製世界の旅路録~  作者: グリティア
4章:新たな居場所とⅡ色俊走
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episode13

「ここはダンジョンです。ですがここは少々特殊なダンジョンなんです」


ハリュがそういうと、今度はクリュが前に出て口を開いた。


「それでね!あの三本の道の先は全部同じところにつながってるんだ!なかはそれぞれ違う道になってて時間内に通りぬけないといけないんだ」

「それで奥にはたどり着いた人に贈る予定のものがあるんです」

「何が入ってるかはまだ誰も知らないよ。けどそう簡単にはもらえないから覚悟してね」

「あとダンジョン内で武器の使用はできません。一度入ったら出口まで行かないと脱出はできないので注意してください」


二人はなんだか楽しそうにクリュはくるくる回りながら、ハリュはその場で身振り手振りで説明していた。

それらの説明を聞いていると、ラクはある点に疑問を感じ始めた。


どうしてこんなに詳しいんだろう……


ダンジョンの内部構造はもちろんのこと、なぜかルールまで知っているのはさすがに普通のNPCならおかしいことだ。

だけど敵対MOBってわけでもなさそう……。

武器は何一つ持っていないし、格闘型ってわけでもなさそうだ。


「――これで説明は以上になります。何か質問はありますか? 」


ラクが二人の会話を聞きながらそんなことを考えていると、説明をし終わったハリュがそう質問してきた。


「今のところ特にはないかな。――でもこれだけは二人に聞いておきたいの」

「はい?なんでしょう? 」

「ボクの好きなものかな?それなら……」

「クリュしっ! 」


「二人は何者なの? 」


それだけだ。

むしろそれ以上は必要ない。


その質問に二人は顔を見つめ、少しひそひそと話したのちに向き直り、ハリュが口を開いた。


「そうですね……もういう頃合いですから今言っちゃいましょうか」

「まずはようこそ!ボクたちのダンジョン【俊走回廊】へ! 」

「そして私たち姉妹はこのダンジョンのボスで、私は【俊龍 ハリュ】」

「ボクは【俊龍 クリュ】だよ!よろしくね! 」


そういった途端、二人の頭にはかわいらしい曲がった角と、背中には小さな羽、お尻には柔らかそうな尻尾が出現した。

角は途中でいったんねじれて先端が後ろを向いている。

クリュの尻尾と羽は黒色で、ハリュは白色の尻尾と羽を生やしている。

目は人間のような瞳から、中心に縦長の楕円が浮かび上がったような爬虫類の眼に変化しており、歯は犬歯がより鋭くなっている。


「まさかボスだったなんて……驚いた」

「でしょでしょでしょ!!でも驚くのはまだ早いよ!お姉ちゃん! 」

「うん。ではこのダンジョンの攻略する際のルールを説明します」


「ラクさんはこの三つの道の内、どれか1つを選んでください。私たちは残りの二つに行きます。道中は完全にランダムなので私達も構造は知りません。スキルは支援スキルの実使用可能です。そしてクリア条件は……」


そこでハリュは口を閉じると、クリュと並んで笑顔で言った。


「私達よりも先にゴールへたどり着いてください。それだけです」

「……それだけ? 」

「はい。これだけです。もし失敗しても。この場所に私たちごと転移するので何度でも挑戦してくださいね」


「つまり……競争ってこと? 」

「そういえばそうじゃん!負けないからね!? 」

「面白そうじゃない。これはやらないわけにはいかないかな! 」


ラクはそういうと、軽く準備運動をし、ウィンドウを表示、【装備変更画面】から短剣と両剣を外し、身軽になるために上着も外した。

ラクは黒無地のTシャツにホットパンツ、ブーツという気翼力身軽な恰好になり、そのばで軽くジャンプしたりして動きやすさを確かめた。


「まぁこんなもんかな。二人ともお待たせ。やろっか」


武器を持っていないせいでいつも以上に体が軽く感じるラクは、【身体強化:スピード】をいつでも発動できるような状態にした。

そんな準備が整ったラクをみたクリュは、羽をパタパタと動かしなが口を開いた。


「それで!ラクさんはどこを選ぶの!? 」


それはコース選択だった。

3つの道のいずれかを選択し、そこに挑戦する。

ラクは何回か3つの穴を眺め、迷うことなく一番も後の通路を選択した。


「じゃあ……ここにしようかな」

「じゃあボクはここ! 」

「私はここですね」


三人は並列して3つの道の前に立つと、クリュは腰を落とし、ハリュは何かをセットしてからわずかに上体を前に傾け、ラクはクラウチングスタートの態勢で開始の合図を待っていた。


「ではこの火薬玉の破裂音がスタートの合図です」


シュッっという音とともに、ハリュはどこからともなく火を作り、火薬玉の導火線に火をつけてそっと地面に置いた。

それからクリュたちと同じように好きな恰好で構えると、三人は火薬玉が破裂するのを今か今かと待っているのだった。


お待たせしました!

今回からまた投稿を再開したいと思います。


さてさて二人の正体がわかったものの、はたしてラクはどうなるのか!?

お楽しみに!


これからの休載等の連絡はTwitterをご確認ください


それではまた次回!

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