【ひとくち物語】最後の一枚。時々絵師
病気の娘 「あの葉っぱが、最後の一枚が落ちてしまったら、私は死んでしまうのだわ」
父 「心配はいらないよ」
その夜
父 「では任せたぞ。お前が国一番の絵師と聞いているから雇ったのだから」
絵師 「お任せ下さい。本物と寸分違わぬ葉っぱの絵を描いてご覧にいれます」
父 「うむ。頼もしい限りだ」
翌日
病気の娘 「嗚呼、最後の一枚の葉っぱは落ちてしまったのね」
ポックリ←昇天
父 「あの絵師を引っ捕らえよーー!! あの野郎、よりにもよって蓮の葉っぱを描きやがった!! 樹に生える訳ないだろ、んなもん!! 常識的に考えてーー!!」