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次代女神様の諸国漫遊記  作者: ラズベリル
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幕間 シトリン視点

僕には2人の妹がいる。5歳下の妹のローズと10歳下のステラだ。2人とも可愛い妹だ。最近ローズはマセて来て乳母が僕を怒るのを真似して、かなり生意気になってきた。僕は大人だから大目にみてるけどね。

ステラが生まれる前、ローズの神託に家族揃って神殿に行った時、大神官様のお言葉があり(これは王族くらいしかないことらしい)お腹の中にいたステラが神の愛し子だというのがわかって大騒ぎになった。僕はよく意味がわからなかったけど、父さんと母さんは顔色を変えてるし…。後てわかったことだけど神殿入りしてもう家族と会うことも出来なくなるらしい。可愛い妹ともう会えなくなんてと大泣きしたけど、どうしようも出来ないことらしい。




ステラは不思議な子供だった。生まれた時に泣いてから、しばらくは泣かなかった。おっぱいも飲もうとしなかったし、おしっこもしなかった。病気じゃないかって大急ぎでお医者様をよんだりしてるうちに大泣きして、何だろと思ってるとおしっこだったみたいで、替えてあげると幸せそうな顔をしてた。でもおっぱいはなかなか飲もうとしなくて、あげようとしても横を向いたりして嫌がってるようだった。嫌がってたけど、お腹すいたんだろうなぁ、諦めたような顔で、ものすごい勢いで飲みだした。

表情を見るとわかってるんじゃないかと思うことが結構あった。人の会話をよく聞いてるようだった。少し動けるようになるといろんなところに行くようになって皆で捜索しなくてはいけなくなった。初めは捜索も苦労したけれど法則がわかれば簡単になった。ステラは1日一部屋で徐々に距離を伸ばしてた。こういうところもわかってるんじゃないかと思った原因だ。


そして現在3歳になったステラに僕は翻弄されている。うるうるとした目で僕を見上げて小首を傾げて お願いされては、お兄ちゃんはなんでもしてあげるよ。これって王立学園の同級生が言って小悪魔じゃないよね?

お兄ちゃんはステラの将来が心配です。

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