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第7話
5歳になった。
予想通り神殿で神託を受けると、白いお髭のおじいちゃん大神官さんが
「トリドート様の巫女」と言ったから、巫女として神殿入りして勉強しながら修行をすることになった。
家族と別れる時は、皆覚悟してたみたいだけど、私が「今まで育ててくれてありがとう」的なことを言った途端、涙、鼻水のオンパレードとなり、(特に父様と兄様が)それはそれはイケメンが残念なことになってた。
母様はハラハラと涙を流していて、私は「美人は何しても絵になるなー」とか能天気に思ってた。我ながら冷たい娘だよ。姉様も泣いていたけれど、しっかりと私のことを気遣ってくれて、うちは女性陣で持ってるんじゃないかと思わせた。
家族が家へと帰り、私は巫女見習いとしてこれから頑張って行くことになる。