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次代女神様の諸国漫遊記  作者: ラズベリル
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幕間 家族


「由香さん。いきなり2人の子持ちにさせるけど、僕と結婚してください」


派遣先の社員の宮川裕哉さん。私を奥さんと母にしてくれた穏やかで優しい人。


若くして奥さんを亡くされて、小さなお子さん2人を抱えて

苦労されてた。

たまたま彼が急遽休日出勤になり、困っているところに出くわして、見過ごせなくて2人を預かった。なんか子供達に懐かれ、その後も交流が続いた。



その頃召喚された国にことごとく裏切られたりしたため、人間不信になってた。そんな私の気持ちを癒やしてくれた裕哉さんと2人の子ども達。

結婚なんかましてや母親になることなんて思ってもなかった。(子どもは、あの子を産んだあと、私を隷属させるためにいろんな薬を使われたから、産めない身体になってた。)



少しずつ癒された私は裕哉さんのプロポーズを受けた。子どもが産めない身体ということは伝えたけれど彼は「気にしない」と言ってくれた。こうして私は宮川由香となった。



2人の子ども(理美と真吾)も3歳と1歳だったせいかすぐ「ママ」と呼んでくれた。


初めての子育ては大変だったけど、充実してだなぁ。

もちろん異世界召喚はあったけど、その頃はもう自分で戻ることが出来るようになってたから、裕哉さんにはパートと言って、子ども達が保育園や学校から帰ってくる時間までということで賢者や巫女をしてた。





2人が手がかからないようになり、独立して裕哉さんが定年退職したら、いろんな所に旅行に行こうと話をしてた。

行く前にあなたは逝ってしまった。理美が産んだ初孫を見ることができたのは、あなたもだけど、理美にとっても悔いを少し減らすことになって良かったことだと思う。真吾は結婚が決まっていなかったから、お互い悔いが残ってしまったね。




私が死ぬ前は、真吾も結婚して一児の父になってたし、理美も3人も子どもが出来て、お祖母ちゃんはよく子守りをさせられて、こき使われて たわ。



皆元気でやってるかしら?

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