暴走するユニコーン編2
俺の家族は親父と母さんと姉さんと俺の四人家族だ。
親父は魔装の研究の第一人者であり家にいることは少なかった。
母親は有名な魔法使いで各地で色んな仕事をしていた為に母親も家には殆どいなかった。
しかし、姉さんだけは違った。
俺に色んな魔法の知識や戦闘訓練をしてくれたり、一緒に遊んだりしてくれていた。
まぁ、姉さんは高校生になるとウチの学校に進学して寮で暮らし始めたのでそれからは少し寂しかった。だから、時々くる姉さんからの手紙はとても嬉しかったのだ。
しかし、その手紙は半年前に途絶えたのだった。
姉さんが生徒会長になったという報告をうけて、姉さんに会いに来た。
そこで事件は起きたのだった。
姉さんが俺の目の前で何者かに襲われたのだ。
俺は犯人の顔を魔法によって消されて覚えていない。
ただ1つだけ覚えているのはウチの学園の制服を着ていた事だった。
だから、俺はこの学園に入学した。潜在魔法が使えない俺がこの学園に入学したのだった。
姉さんを襲った犯人を見つけるためにだ。
話が終わると委員長は泣きそうになっていた。
そんな委員長を放って学園長は俺に話かけてきた。
「桐谷君、君との約束を少し変更しましょう。あなたは今日から魔装を使う事を許可します。使っていいのですよ。あなたのお姉さんの形見を」
「どういう事だ。魔装を学園に在学中に使えばあんたは俺に姉さんを襲った犯人について教えないんじゃなかったのか!どういう気の代わりだ!」
「別に大した事ではありませんよ。ただあなたの力がその二人には近いうちに必要になると思っただけです」
学園長は涼と委員長を見ながらそう言った。
一体どいうことだ。