表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

火の鳥覚醒編3

魔法は大きく分けると2つに分けられる。

1つが基本の魔法。まぁ、魔法と言っても大したことは出来ない。傷の応急処置か簡単な結界を張ったり魔方陣を使って転移したりするくらいだ。俺はこの基本の魔法は一応使える。

しかし、問題なのは二つ目が使えないことだ。

魔法使い個人の魔法。人は潜在魔法などと呼んだりもする。

この魔法を主に魔法と呼んでいる。基本の魔法はあくまで潜在魔法の補助のような物なので余りそれを鍛える人はいない。

潜在魔法は魔法使いの象徴でもあり、魔法使いの名刺のような物なのだ。

つまり、それがない俺は魔法使いとしても失格と言われても何の不思議もないのだ。


辺り一面が焼け野原の中、俺達の闘いは始まった。

「おい、焔。何か作戦はあるのか」

「いつも通りのでいくぞ、お前が作戦の核なんだから、しっかりやれよ」

「了解!」

とりあえずはいつも涼とチーム戦のときにやっている作戦でいくとしよう。なら、委員長にしてもらうことは……………………。

「委員長、君は得意の砲撃魔法であのおっさんの動きを止めてくれ、俺も援護するから」

「分かったわ」

委員長はそう言うと呪文を唱え始めた。

委員長の潜在魔法は砲撃魔法。委員長の魔法少女の格好にピッタリのマジカルスティッキを保存用の異空間から出して構えた。

確か、委員長の砲撃魔法は結構威力があったはずだ。まぁ、便利な魔法など存在するわけがなく。威力がある魔法には発動までの魔力を練る時間や呪文が長かったりする。

まぁ、そこは俺がカバーしないとダメだよな。

おっさんは危険だと思ったのか委員長のほうに向かって行った。しかし、それを涼が止めたのだ。涼は自分の剣を委員長と同じように異空間に入れているので異空間から剣を取り出して、おっさんの剣を受けとめたのだ。

ちなみに、異空間に入れておくとどんな時でもすぐに出せるので大体の魔法使いは自分の武器を異空間に入れている。

さてと、俺も働かないとダメだな。

俺は基本魔法の拘束魔法を使って、おっさんの動きを少しの間だけ止めておいた。しかし、基本魔法なのでいとも簡単に拘束は破られた。

しかし、もう時間稼ぎは充分だった。

「スターバーストーーーーーー」

委員長の遠距離砲撃が力を発揮したのだ。

辺りの炎を吹き飛ばしながらおっさんに向かって極太のレーザーが一直線に飛んでいった。

その極太のレーザーはおっさんに直撃した。

更に追い討ちをかけるためにおっさんの背後に涼が光速のスピードで回り込んだ。

涼の潜在魔法は光速の魔法。使用者の速度を光速にする魔法だ。

いつもは俺が敵の気をひいて、涼が魔法を使ってあっという間に背後をとり、そのまま強力な一撃をくらわせる作戦なのだ。

今日は更に委員長の砲撃魔法まで追加されている。

涼も背後から強力な一撃をおっさんにくらわせた。

これは勝負あったかな。俺達がそう思っておっさんの方を見るとおっさんはさぞ楽しそうにしていた。

「どうやら学生だと思って手を抜いていると負けそうだな。仕方ないな、俺も本気をだすかな」

おっさんがそう言うとおっさんの周りに漂っている魔力の質が変わった。

マズイ。

「委員長、涼。気を付けろ何か来るぞ」

そう二人に忠告した時だった。

涼の目の前に強大なサソリが現れていた。そして、サソリの刺のような尾が涼の体を貫いていた。

「涼ーーーー」

俺はすぐに涼の元にかけよった。サソリは尾に指していた涼を投げ捨てた。俺は落ちる涼を受け止めた。

「涼、大丈夫か!しっかりしろ!」

「ご………………めん。ちょっと、む………りかな。あとの事は任せたぞ」

涼はそう言うと体の動きが殆ど止まっていた。わずかに、本当にわずかにだが息はしていた。

「委員長、ここは涼を連れて逃げるぞ。こいつが相手だと勝てない。あんな強力な神獣使いが相手じゃ勝てるわけがない」

俺が委員長にそう言った時だった。

委員長も体をサソリに貫かれていたのだ。

「委員長!!」

そんな涼に続いて委員長まで………………………。

「ふざけるな!ふざけるなよ、オッサンーーーーーーーーー!」

俺は力の限り叫んだ。

しかし、叫んだ所で何も状況は変わらない。

体を貫かれたて涼と委員長。

サソリは俺の方を向いている。

死んだなこれは。

予想通りサソリは俺の体を貫いた。

何のためらいもなく。いとも、簡単に俺の体を貫いていたのだ。

「お疲れ様です、ユリ。彼らも体を貫かれては死ぬでしょうし、それにあなたの尾には強力な毒がありますからね。さすがに生きてかけるのは不可能でしょう。もう、戻っていいですよ」

おっさんはそう言ってサソリを自分の体にもどすと、俺達の元に来ていた。

「せめてもの報いです。あなた方に(はなむけ)くらいはしておきましょう」

感想や意見などがありましたら。

どんどん言ってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ