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火の鳥覚醒編2

「よっしゃ!ついに放課後だ!涼帰りにゲーセンよろうぜ」

「いいよ、今度はあの格闘ゲー負けるつもりはないよ」

俺と涼は鞄に教科書などを詰めて帰る準備をしていると教室に教師が一人やってきた。確かあれは………………。

俺が名前を思いだそうとしていると、その教師に呼ばれたのだ。

「焔、お前を校長が呼んでいる。早く学園長室に行きなさい」

俺はそう言われたので、涼に靴箱で待ってもらっておいて俺は学園長室に向かったのだった。


学園長室に入ると二十代くらいのお姉さんというような雰囲気を醸し出している学園長が椅子に座って待っていた。

「何のようですか学園長先生?」

「別に大したようではありません。ただあなたに聞きたいことごあったので聞こうと思いまして呼んだだけですよ。桐谷(きりたに) (ほむら)君」

「なんですか?」

「貴方は魔法が使えるようになりましたか?」

「いいえ、まったく使えませんよ。おかけで今日の戦闘試験でも吹き飛ばされましたよ」

俺が皮肉を込めて言うと、学園長は苦笑しながらも答えてきた。

「そうですか、まぁ、現状に変化があるかどうかの確認ですから、気にしないでください」

「そうですか、じゃあ、もう帰らせてもらってもいいですか?」

「はい、どうぞ。では、さようなら。あっ、いい忘れてましたが、ここ最近魔法を使った事件が起きているので気をつけてくださいね」

僕は学園長の忠告を聞いてから、学園長室を出ていった。



俺と涼は二人でゲーセンで遊んでいた。

格闘ゲームで俺が無双したり、涼があらゆるクレーンゲームをの商品をゲットしたりと大満足の1日だった。

そして、俺たちが帰ろうとしていたときだった。

大きな爆発音が島中に響いた。

「おい、今のは何だ!」

「焔、あれを見ろ!近くの島の工場が爆発してやがる」

俺と涼は二人で安全なところまで逃げようと走り出した。

そんなときだった。

一人の女の子とすれ違ったのだ。

その顔は間違える訳がない。今日の屋上で追い返したあいつだ。

まさか、あのバカ!

「涼、今のは委員長じゃなかったか!」

「そう言われれば委員長に見えたような~。でも、さっきの人変な方向に走っていたぞ。あの方向にあるのは工場だけだぞ。そんな所に委員長が用事なんて………………………」

どうやら、俺の親友も気がついたようだ。委員長が何故工場の方に向かって走って行ったのか。

その理由は委員長が工場の爆発で怪我した人などを助けるために救助に向かっていたのだ。

そういえば、前にもどこかの事故現場に行って救助活動をしていたな。

はぁ、手伝うか。

俺は親友の方を見ると親友も分かったような様子だった。

そして、俺と涼は工場に向かって走り出したのだ。



工場が合った場所は悲惨な事になっていた。

一面が焼け野原で色んな機械などが燃えていた。

これは早く委員長と合流しないとな。

俺たちは走りながら怪我人と委員長を探していた。委員長、一体どこにいるんだよ。

俺達が探していると、ようやく委員長を見つけることが出来たのだ。

俺が委員長の名前を呼ぼうとしたときに異変に気がついたのだった。

委員長が魔法少女の格好をしていたのだ。

ピンクの可愛らしい魔法少女の服を着ている委員長が立っていたのだ。

確かあの格好は委員長が魔法を使うときになる状態だったはずだ。

魔法使いの中には魔法を使うときに、自然に何かの鎧のようなものを纏う人がいる。

まぁ、委員長もそのタイプなのだが。

「委員長、大丈夫か?」

俺がそこそこに大きな声で委員長に声をかけると委員長はかなり驚いた表情で俺に向かって叫んできた。

「なんで、あなた達がここにいるの!!早く逃げて!!」

委員長はそう俺に忠告すると、何者かに剣で切られそうになっていた。しかし、委員長の魔法少女の服はかなりの防御力があるので委員長本人はそれほどまでにダメージは受けていなかった。

「大丈夫か!委員長!」

俺はすぐさまに委員長の元に走っていった。

「委員長、一体何が起きてるんだ。教えてくれ!」

委員長に俺がそう聞くと委員長は困ったような顔をしていた。

「その女は何も知らないさ。何せ今さっきここに来たばかりだからな」

俺と委員長の話に割って入ってきたのは、先ほどに委員長を剣で攻撃した男だった。

かなりガタイがガッチリとしている奴だ。

「じゃあ、あんたに聞くよ。あんたは一体何者なんだ!そして、あんたは何か目的何だ!」

俺がそう聞くとその男は俺達を嘲笑うように言ったのだ。

「この島の住民に危機感を持たせるためだ。この島の魔法使いは自分達が国よって隔離されているのに、それに何の緊張感も示していない。これは由々しき事態なのだ。そこで私がこの島のバカ共に危機感を持たせるために、この島に革命を起こすのだ」

ガタイの良い男は大きな声で自分の目的を言ったのだ。

確かに、あの男のいう通りだ。

この島の人間は少し油断をしている。

これから先に何が起きるかは分からないのに緊張感は無い。俺たちはこの島で隔離されているのに緊張感が無いのはこの生活に慣れてしまったからだ。

しかし、それが全てが悪いことではないだろう。平和なのは良いことだ。まぁ、緊張感を持たないといけないのも事実だな。

俺がそんな事を考えていると委員長が奴に聞いた。

「何であなたはこの工場を破壊したのですか?あなたはこの工場を壊したのですか?あと、あなたが最近起こっている事件の犯人なんですか?」

委員長は奴にそんな質問をしていた。

そういえば、学園長が何か事件が起きていると言っていたな。

その犯人もこいつか。

そんな事を考えていると奴は何もないかのように氷のような冷たい声で言ったのだ。

「そうだな。まず先に言っておこう。私がここ最近の事件の犯人だ。そして、貴様が聞いてきた工場を壊した理由も簡単だ。何か事件が起きれば大衆は少しは危機感を持つだろう。だから、私は事件を起こして、この島の住民の意識を変えるのだ」

「そんなの間違っています!もっと、別の方法があるはずです。貴方は間違っています」

委員長と奴は口論になっていた。しかし、おそらく奴は武力でこの場を解決するつもりだろう。

何故分かるかと言われればまるわかりなんだよ。奴の体からあふれでている殺気が。まぁ、俺にとっては関係のないことだ。だから、はっきりと言わせてもらおう。

「おっさん、確かにあんたの言いたい事は分かる。だけど、俺も委員長の方が正しいと思う。だから、俺はあんたと拳を交えて分からせるだけだ。あんたもそのつもりだろ」

そう言うと男はすぐに戦闘の準備に入っていた。

仕方ないな。俺もここでは本気をだすしかないだろう。

まぁ、たまには本気を出しても問題はないだろう。

そして、今にも戦闘が始まりそうな時にあいつは現れた。

「僕もそういうことなら手伝うよ。親友!」

涼が現れたのだ。

まったくどこを歩いていたんだか。遅いんだよあいつは。


「さぁ、さっさと始めようか!!おっさん!!」

俺達の闘いは始まった。

感想などよろしくお願いします。

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