CHAPTER,11
今回は相当短いです・・・。
タカ君のプロフィール画面の公開です。
「お前…………正気か?」
プロフィール画面を見せたらいきなりナイトにそう言われた。
「お姉ちゃん、冗談だよね、こんなの。お願いだから正気に戻って」
マ、マルまで……。
「何がだよ?」
当然意味が分からず聞き返すと、二人は同時に深い息をついた。コントか?これは。
僕のプロフィール画面がこちら。
PN:タカ
性別:女性
種族:獣人
職:回復職
US:【魅了】Lv,1
スキル:【刀】Lv,1 【魔力】Lv,1 【魔力操作】Lv,1 【素手】Lv,1 【足技】Lv,1
―装備―
頭部:無し
背部:無し
胸部:無し
上部:初心者の服(上)
腕:無し
腰部:無し
脚部:無し
下部:初心者の服(下)
足部:初心者のブーツ
武器:初心者の刀
アクセサリー:無し
うん、安定の【初心者】シリーズだな。
で、何がいけないんだ?これの。
「お前……それは素なの?本当に素なの?それとも俺たちに笑って欲しいの?ドMなの??長い付き合いだけど気づかなかったわー」
「ナイトさん、あれは無自覚さんですよ。あれで素なんです。無自覚っていうか天然って怖いですよね」
「ああ、そうだな。怖いな、無自覚の天然ほど怖いものは無いな」
「だからなんなんだよ、早く言えよ」
生憎僕には延々と意味の分からない会話を聞き続ける趣味はない。
ナイトとマルがもう一度同時に深いため息をついた。……やけに溜めるなぁ。
「あのな(ね)?お前(お姉ちゃん)は回復職なのに、なんで【回復】のスキルを覚えてないんだ(の)ッ!!」
………………。
「あ」
「あ、っておまっ……」
「何故でしょうナイトさん、マル涙が出てきちゃいました」
「あぁ、奇遇だな、マルちゃん。俺もだよ」
二人はもう一度深いため息をついた。……失礼だなぁ。
内容に変化はないですが、多少文体を直しました。




