魔法を使う者
国のお抱えの演奏者が演奏を始め、各国の王・妃はワルツを踊り始めた。(但し、やはり隣国サギネル王国王と、妃は舞踏会には参加してはいなかった)
ロシュは肩膝を床に付き片手を上げマリアにダンスの誘いの合図をした。
マリアは微笑みながら手を差し出し差し出された手の上に自分の手を置いた。
ロシュは立ちあがりマリアの腰に手を回しもう片方の手をマリアの手とつなぎワルツを踊ろうとした。その時だ。
ガシャーーン!!!!!
ガラスの割れるような大きな音が鳴った、それと同時に女性の悲鳴が鳴った。
「一体なにごとだ!!!」
王カルオが大声を上げ現れた。舞踏会会場には各国の王、ロシュとマリア、そして黒装束の男が何人もいた。ざっと数えて8人だろうか。
「あの黒装束のを着た者の胸にあるマークは!!!!サギネルか!?」
王がそう叫びマリアの前までマリアを庇うように前に立った。
「ロシュ!どういう事か説明を!」
魔王を呼び出した部屋でミルオン全体に結界を張った後二人はその足で王のいる謁見の間まで行き王にそのことを伝えた。
「結界を張ったのではなかったのか!?どういう事か説明しろ!」
「ち、父上!落ちついて下さい!」
王に落ちつくように言うが王は落ちついている暇はなかった
「説明は後でさせていただきます。今はまずお客様方を安全な場所にお連れしてください。マリア、王に付いて行くんだ。」
「ロ、ロシュ様はどうなさるのおつもりですか!?」
「私はこの国をあのサギネルから守らなければならない!それがお前と結婚するための条件だったからな。」
「え?」
マリアはロシュが言った言葉に疑問を持った。
(結婚するための)?
それではまるで嫌々の結婚というよりロシュ本人が望んだ結婚のような・・・。
マリアがそう考えていると
「何をペラペラと話している?まぁ構わないがな。今日は攻撃というより交渉に来た。」
黒装束の男が一人前に出てロシュに片手を差し出した。
「なんのつもりだ?」
「我々と一緒に来ないか?あなたが誰なのかは理解しています。魔界の王子ロシュ・ゾーン様。我々と一緒にこの国ミルオンを我がものにしませんか」
「はっ、戯言を!我はこの国の姫マリアと結婚し夫となった。それを条件にこの国を救う約束をしたのだ、約束を違える気はない!!」
ロシュがそう叫ぶとロシュの後ろにいるマリアの背後から強い突風が過り黒装束の男の装束を切り刻んだ。
「さ、さすが魔王の息子だ。呪語も唱えずこのような強い風を操るとは・・・。やはり欲しいな、その力。」
「その力必ず我らの王にけんざんしてみせるぞ。こちらには協力者もいるしな、簡単に事は運べるだろう。」
「何?」
黒装束を纏った男の後ろにいた他の黒装束の男の一人がそう言った。その言葉にロシュは反応したのを見て前にいた男が微笑んだ
「今はそれくらいにしておけ、そんなにペラペラと情報を簡単に話すんじゃない。」
「も、申し訳ありません!!!」
後ろの男の一人が怯えたように言った。そして
「マリア姫。」
前にいた黒装束の男がマリアに目をやった。
「話に聞いていたよりも美しいな・・・。残念なことにあなたは結婚してしまったということだが、私はあなたを諦めたわけではない。
あなたのような見目麗しい女性が魔物の手に落ちるのは見たくはないからな。必ずあなたを私の物にしてみせよお。」
『私の物に』という言葉にマリアは首を傾げた。その言葉はまるで。一国の王女と一緒になれる地位に自分がいる・・・と言うように聞こえたからだ。
それを見た男は黒装束のフードを外し髪を露わにした。
「かわいらしい動作だな。自己紹介だけしておこう。私はサギネル国第一王子ムール・ミラン。ミルオン国姫マリアよ。あなたは必ずや私の花嫁に迎えいれる。
それまで待っていてくれたまえ。」
それだけを言い残しムール・ミラン率いる黒装束の男達は舞踏会会場から一瞬にして姿を消した。
話をただ黙って聞いていたロシュは何故かムクレタ顔をしていた。
その後舞踏会は一端中断となり客達、各国の王、妃達は自国へ帰って行った。
その後、王はロシュを謁見の間に呼びだした。
「で、さきほどのあれはどういう事だ?」
玉座に座り玉座のある段の下に肩膝をつき頭を下げているロシュに王は問いかけた
「王、さきほどの黒装束の男達の話によりますと、どうやらサギネル国もミルオンと同じく悪魔を召喚した様子」
「そのような話聞いてはおらん!!お主は父である魔王より力があるのではなかったのか!そのお主の力を破ると言う事はお主は本気の力を出し切ってはいなかったのではないのか!」
「申し訳ありません。甘く見すぎておりました。私の力を最大限に使った結界を張らせていただきます」
そう言うとロシュは後ろに向きなおり謁見の間を後にした。
謁見の間に続く扉の前ではマリアがロシュの帰りを待っていた。
「ロシュ様!父上はなんて!?」
「なんでもないよ。心配かけてすまないね。・・・・。」
「ロシュ様?」
マリアが押し黙ってしまったロシュの顔を下から除くように見ると、いきなりロシュに手首を掴まれそのまま誰もいない部屋へと連れて行かれた。
「ロ、ロシュさ・・・ムグ!」
名前を呼ぼうとしたマリアの唇を封じるようにロシュの唇が重なる。
「ん・・ふっ・・・」
初夜以来夜必ずのようにするようなキスをされマリアは立ってるので精いっぱいになってしまっていた。
「ロ・・・ロシュ・・・様・・・?」
「マリア、ムール・ミランという男は誰なんだ?お前のことを気に入っているようだったが?」
「わか・・りません。会った覚えもない方でしたが・・・ん!!」
マリアが最後まで話終わる前にまたロシュの唇がマリアのそれに重なった。
唇を重ねたままロシュの肩膝はマリアの足の間に入り膝の上にマリアを座らせるように片足を上げる。
「んっ・・・い・・いけません!!ロシュ様!!このようなところで!?」
「聞かない」
まるで子供のような表情を見せそのまま片手をマリアの胸に添えドレスを下に下ろし尖りを転がして遊ぶ。
「んっんん・・・んっ・・・。」
「何故声を殺す・・・?こうしても殺してられるかな?」
「ひっあ!!!ん・・・・んっ!」
ロシュの手はそのままマリアのドレスをめくり布を脱がし卑劣で守られた穴の中に自分の指を埋めた。
「い・・・やぁん!!!ずる・・・い・・・ん!」
「何がずるいのかな?教えてほしいな」
ロシュはそう言うと卑劣の中に入れている指をもっと奥まで入れ、抜いたり出したりを続け始める。
「あっ!!あぁ・・・ん・・・も・・・れ・・以上・・」
マリアの言葉を聞き、ロシュはクスッと笑い
「これ以上・・・何?」
愛しい者を見つめるような目をマリアに見せ微笑みながら聞いた
「い・・・じ・・わる・・・」
「お前は本当に可愛いな・・・昔も・・・今も・・・」
「え・・・?あ!!!!」
ロシュは両手をマリアの太腿の裏に回し足を持ち上げ卑劣の中に自分の肉筒を押し込んだ。
「あっ!!あぁん!!!あっ!!い・・・あぁ!!ん!ん!?」
ロシュはいきなりマリアの唇を自分の唇でふさいだ。
肉筒を出し入れしながら、自分の舌をマリアの中に出し入れする。
「んっ・・・ふっ・・・ん!!!う・・あ・・ん!!!」
「マリア・・・っ!!!!」
「あ!!!ああぁぁぁ!!!!んっっ・・・」
マリアはそのまま気を失った。