捕えられた女騎士にめっちゃ食わすオーク笑
「くっ、殺すなら殺せ!絶対に口は割らんぞ…!」
そう息も絶え絶えに凄む女騎士を横目に、彼は豚バラの臭み抜きをしていた。青ネギで
「だからさぁ、俺らはそういうのをしたいんじゃないんだって」
オークである彼の口ぶりには、このやり取りが幾度となく繰り返されたことが否応なくわかる。
「はぁ!?そんなはずが無い!我々から軍の情報を根こそぎ奪い取って、あとは慰み物にして殺すのだろう!?」
「たしかにそういう事するやつもいるけど、少なくとも俺等は違うよ、特に俺なんかは妻子持ちだからな」
そう言いながら、豚骨のアクが浮いた茹で汁を捨つ、オーク。彼の目は、もはや土蔵の中で緊縛されている人間の女騎士などを捉えてはいない。
「お前、さっきから何をしている?一見すると、何かの下茹でのようだが…」
「おっ、よくぞ聞いてくれた!今俺が作ってるのは『ラーメンジロウ』だ」
「なんだそれ、媚薬の名前か?気持ちわりい、死ねよばか」
「お前我々をこれ以上馬鹿にするのはよしてくれ、頭にくる」
女騎士はこう思った。「お?このまま怒らせたら期待通りどエロい拷問が受けれるのでは?」と。
「だまればか!ドエロ豚人外め!エロ!エロ!」
知性。
「やたらエロを強調して、なんなんだお前」
理性。
さぁ イメージ イメージ イメージ
「ラーメンジロウは日本の郷土料理なんだよ、ばかま○こ女騎士さん笑」
説明。
「バカマ○コ、バカマ○コ!?貴様、国軍の師団長である私をglowするかゆるさん!必ず貴様の首討ち取ってやる」
グツグツ煮立つ鍋。くさい
「まず何を煮てるんだよ!くせえんだよ!ゲロ作ってんじゃねえぞ!」
「ゲロ!?とんでもない!これはラーメン二郎といって、アジア極東の国の無形文化財なんだって」
再度、
「しらねえ!まず日本ってどこだよ!土○か!?土○の国か!?」
ここでオーク、キレた!まな板の上に置かれた出刃包丁を思いっきり振りかざし、女騎士に投擲!包丁は女騎士の顔の横すれすれを掠め、壁につき刺さった。
「は、はうぇ...」
その後40分ほど女騎士は起きなかった
ーーーーーーーー
「むに...なんかいい匂いする...」
「起きんな、ブス」
「お前、何を食べてるのだ!?私も食べたいのだ!」
オークは今日1日、この言葉を待っていた。それまで不機嫌そうだった彼の表情は、女騎士の一言でふんわり笑顔になった。
満身創痍の女騎士の前に差し出される器の上には、これでもかと取り付けられたキャベツとモヤシ。
女騎士は手づかみで、さながらサバンナの獣のように野菜を食らう。
「!、」女騎士の無言の感動をオークは見逃さなかった。そのまま、女騎士は何も言わず、何も見ずただ目の前の野菜と向き合った。
ひとしきり野菜を食い終えた女騎士(だった生き物)は、野菜と乳化された豚骨スープの中に埋もれていた極太ちぢれ麺を見つける。
「!?」無言の(ry
これまた手づかみで、麺を持ち口に押し込む。
「!?」無
( ͡ ͜ ͡ )←二郎にありつく女騎士をみるオークの顔ww
「実は私、ど汚いスラムの生まれで...両親も兄弟もわからないんだ」
突然語り出す女騎士。腹は若干膨れ、息の匂いは完全にジロリアンでぶのそれである
「どこで何をしているかもわからない両親のようには絶対になるまいと思って、それで、運動はできたから遮二無二に国軍の職に就いたんだ.. 」
別に聞いてもないことをつらつらと講釈垂れる女騎士を、オークは相変わらずトロトロの表情☺️で見ていた。
「そうだったんだ、よく頑張ったね」
「でも軍には運動もできる博識の奴がいっぱいいて、動くしか能のない私がどんどん惨めに思えて...」
蛇口から1滴水がこぼれる。
「そんな時はBUMP OF CHICKENを聞くといいよ」
そしてここで!BUMPのステマタイム!
「BUMP OF CHICKEN?なんだそれは」
「BUMPは1996年に結成されたロックバンド。藤原の心の本質を突いた歌詞と仲のいい4人のメンバーが魅力なんだ」
「私の人生も所詮スラムから抜け出せていないような気がしたが、二郎と出会えただけでも意味があったように感じるよ、また会おう、親友」
「おう、いつでも待ってるぜ」
End...