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蛇が顕現しました

婆は古びた写真を見つけたらしい。

気まぐれで新聞社の賞に送って見たところ佳作とのことだった。

完成した写真集の、表紙を飾っていた。

俺の写真かよ、と父親が言っていた。

父親の若い頃が被写体らしい。


功夫クンフーの道場で修行中

最後尾で師匠の動きを真似ていた。

突き、払い、受け、型。

それは蛇の首を捻るような型の途中だった。

右手で金切り音がした。

そして爆発するような音とともに現れたのは白い蛇だった。

右手で蛇の首元を掴んでいた。

稽古が中断になり、師匠がにじり寄ってくる。

「蛇が、顕現しました」

師匠は蛇をじっくりと眺めている。

抜け出さんとする蛇を必死で押さえつける。

師匠は蛇の喉に噛み付き、引っ張り遠心力で殺す。

それを天井の柱に巻きつけた。

垂れてくる液体を少し浴びただけで皮膚が焼けた。

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