005 人種 種族
人間族
世界において最も多く、最多の種族を誇る。
主に出身地と肌の色等で分けることが出来るが、それを明確に意識しているのは上流階級のみである。
ヒノエにおいては多くの国から渡ってくる者が多いためか肌、髪色共に様々な人種がいる。これは前聖帝が人種、文化のよる差別を厳しく禁じ、それらを推挙した者達を処罰したためである。それによりヒノエは地域差は多少あるものの世界的にも人種差別のない国として広く知られている。
獣人族
世界最大の大陸、ヴァルナドラ大陸山岳部からその南の列島諸国にかけて文化圏を持つ、身体に他種の動物の特徴を持つ種族。その種類は哺乳類から爬虫類、鳥類など様々で、人に近い身体を持った薄血種と動物の見た目に近い濃血種に分けられる。他種族においては強い本能を持った濃血種は危険とされ、奇異の目で見られやすいが獣人の間では濃血種であることが誇りとされる。また濃血種の中でも人の姿と獣の姿の両方を行き来出来る者は始祖の血を引いているとされ、高い地位についてることが多い。
20年ほど前、列島諸国において名を上げ始めた獣人の一軍が世界規模の帝国、ヴィルグを作り各国を襲撃し始めたことで多くの獣人の奴隷を生み出した。諸外国はそれを防ぐために奴隷の保護、ヴィルグ軍との衝突を繰り返したが、現在においてもその問題の全てを解決出来てはいない。
帝国においては数年前に突如自主的に解体されその残党が各地に潜伏してるようだが足取りは掴めていないとされる。
森人族
エウロプス地域の森林地帯を起源とする種族。
寿命が長いのと耳が長いのが特徴。多くが術力に強い適性を持っているとされており歴史に残る著名な術式使いには森人出身の者が多くいるとされている。
現在においては長い時で他種族と多く入り混じったことにより隔世遺伝の形で身体的な特徴が現れる程度であり、純粋な森人はすでに世界にはいないとされている。
地人族
バルナドーラ地域の山岳地帯を起源とする種族。
森人族同様長い寿命を持っていたとされており、小柄だが筋肉質、多くが好戦的な性格だったとされている。
主に鉱山地帯を寝蔵としており、また金属の加工技術に優れていたとされる。その技術は現在でも受け継がれているが失われたものも多い。
森人と同様長い時で多くの種族と入り混じったようで純粋な地人族はすでにこの世にいないとされている。
星人族
起源がはっきりとせず、空から落ちてきた、遺跡から這い出てきた、海から流れ着いただのと色々な寓話から噂される種族。
神代の時代から現人類に度々関わる形で存在しているとされ、その見た目は一般の人間と変わらないとされている。また彼らが現れた場所では新しい技術が発生したり文明レベルが上がる等で恩恵を齎されるとされ、大国においては戦略的に重要になるだろうと考えからか国家予算をかけて探し回るほどだという。
なぜそうした形で現れるのか不明ではあるが現在においても彼らの子孫として語り継いでいる者、周囲の証言から星人だと云われる者等、存在していることは確かであるというのは間違いないようである。
魔女・魔人
主に術式に優れた素質を持ち、非凡な才、偉業を成し遂げた者達のことを言う。女の場合は魔女、男の場合は魔人と呼ばれる。
一般的には魔女の方が多く、高位の立場として「四方の魔女」というのがある。彼女たちは世界に4人しか存在せずまた精神領域の上位クラスに干渉できる能力があるとされている。故に世界の管理者と呼ばれている。
その反面で力に溺れたり飲まれたりして闇に落ちする者もおり、そういった者達が集まる闇の組織もあるとされている。