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君が好きなのは姉御肌のセクハラ女教師?おっとり美人のだだ甘女教師?それともクールなストーカー女教師?  作者: beru


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第四十四話 先生達のやる事に反抗しないように

「おはよー、拓雄君」

「あ……おはようございます……」

 文化祭の振り替え休日も終わり、拓雄がいつものように学校へ行って下駄箱で上履きに履き替えると、彩子が声をかけてきた。

「くす、この前はありがとう」

「えっと、この前とは……」

「一昨日の事よ」

「う……」

 そう笑顔で彩子が言うと、拓雄も一昨日の打ち上げの事を思い出し、後ずさる。

 彼女の下着姿まで見てしまい、彩子を見ると、どうしてもその時の事を思い出して、心臓がバクバク高鳴っていった。

「ふふふ……ねえ、ちょっと良い?」

「は、はい」

 彩子に言われて、近くの空き教室に向かい、一緒に入ると、

「ねえ、どうして逃げたのよ、一昨日は?」

「う……先生、いくらなんでもやり過ぎですよお……」

「やりすぎって、打ち上げなんだから良いじゃない。先生、拓雄君なら、好きな様にしても良かったのになあ」

 と、すぐに彼に体をぴったりつけて、艶やかな口調で体を擦りつけながら、そう迫ってくる。

 おおよそ、教師とは思えない素行だが、彩子はもう遠慮などなく、拓雄を自分の物にしようと躍起になっていた。

「先生を彼女にするのそんなに嫌?」

「それは……」

「くす、でも見たかったらいつでも言ってね。それじゃあ、今日も勉強頑張ってね。ちゅっ」

「――っ!」

 そろそろ職員会議の時間になってしまうので、彩子も彼の頬に軽くキスした後、教室を出る。

 これももう日常と化してしまったが、こんな事を続けていては、拓雄も精神が磨り減りそうになってしまい、


「という訳で、この英文の読み方は……」

 英語の時間になり、ユリアは黒板に英文を書きながら、淡々とした口調で授業を進めていく。

 一昨日は彼女が脱ぎそうになったので、思わず逃げ出してしまったが、ユリアは何事もなかったように授業を進めていたので、流石は大人だと感心していた。

「拓雄君」

「は、はい」

「百六ページの三行目から読んでみなさい」

「はい……」

 ボーっとしているのを見たのか、ユリアが拓雄を指すと、彼も言われた通り、教科書の英文を読み始める。


 放課後――

「ふふん、拓雄ー。何で呼び出されたのか、わかるう?」

「はうう……」

 すみれに生徒指導室に呼び出された拓雄は彼女に後ろから抱きしめられながら、股間を手で弄られて、そう迫られる。

 室内にはユリアと彩子も同席しており、

「折角の先生達の打ち上げを逃げちゃうなんて、お仕置きが必要です。ねえ、ユリアちゃん」

「むしろ、私達の方が悪いんだけどね。ま、気分は良くなかったわね。ほら、手を出しなさい」

「は、はい」

 自分の正面に立ったユリアが彼の手を握ると、不意に自分の胸に手を押し付け、

「いいっ! な、何を……」

「今日はこれで許してあげる。先生が脱ぐ前に逃げ出したお仕置き。何なら、ここで脱ごうか?」

「ヒューー、真面目なユリア先生も、遂に放課後に男子生徒を誘惑しちゃうなんて。ほら、こんな美人の先生が誘ってるんだから、襲いなさいよ」

「あん、どうせなら先生を襲ってえ。ふふ、嫌なら私の方から襲っちゃうわよー」

「うう……」

 ユリアの胸を揉まされると、すみれと彩子も拓雄に絡み付いて、教員とは思えない事を口にし、幼い男子生徒をたぶらかしていく。

 どんどん過激になっていく三人のアプローチに、拓雄も理性が爆発しそうになると同時に、もう

「も、もういい加減にしてください……」

「あら、珍しく反抗するの? やるじゃない」

「あーーん、先生とエッチするの、そんなに嫌?」

 と、堪らずそう口にすると、彩子もすみれも逆に彼に抱きついて、頬ずりしながら更に追い込んでいく。

 今のささやかな反抗も、三人には逆効果であり、却って行動をエスカレートさせるばかりであった。


「先生と付き合うの嫌なの?」

「い、いやというか……」

 ユリアがそう見下ろして、拓雄に告げると、拓雄も口ごもって視線を逸らす。

「嫌ならハッキリ言いなさい。そして、学園にこの事を全て告げ口しても構わないわ」

「それは……」

「そう。先生とこうするの嫌じゃないのね。なら、黙っているように。良いわね……んっ!」

「んんっ!」

「いいっ!?」

 と言うと、ユリアが不意に拓雄と口付けを交わし、拓雄もそしてすみれと彩子もビックリして声をあげる。

 だが、ユリアは執拗に彼に抱きついて唇を啄ばみ、突然の美人教師との接吻に拓雄も頭が真っ白になっていた。

「んっ、んん……んっ、んんっ! はあ……嫌じゃないんでしょう、こういう事をするのが……なら、黙ってなさい。もし口答えしたら、また口を塞ぐわよ」

「は、はいい……」

 ユリアが拓雄から口を離し、そう告げると、放心状態のまま拓雄も頷く。

 まさか、ユリアまでこんな事をしてくるとは思わず、完全に3人にマークされてしまった事を彼も身を持って、思い知らされてしまったのであった。

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